旧繁沢家長屋門

旧繁沢家長屋門

山口県萩市堀内、萩市堀内地区伝統的建造物群保存地区に選定される萩城三の丸エリアで、菊ヶ浜寄りにあるのが、旧繁沢家長屋門(きゅうはんざわけながやもん)。繁沢家は、阿川毛利家(7391石余)の分家で、萩藩寄組(重臣の家柄/幕末に1000石余)に属す家柄。全長35mにも及ぶ長屋門がその格式を表しています。

萩藩寄組・繁沢家の長屋門

旧繁沢家長屋門

繁沢家の所領は、大津郡三隅村(現・長門市三隅)と阿武郡小川村(現・萩市北東端の山間部)などで、繁沢就充(はんざわなりみつ)は、寛永6年(1629年)に家督を相続、藩の要職に就き、500石から2000石へと出世しています。

幕末に当主・繁沢石見(1024石) に経理の才を認められ奉公した山尾庸三(やまおようぞう=繁沢家領地の庄屋の次男)は、嘉永5年(1852年)江戸に赴き、同郷の桂小五郎に師事。
文久3年(1863年)、密航で伊藤博文、井上馨、井上勝、遠藤謹助(えんどうきんすけ=日本の「造幣の父」)とともにイギリスへ留学し、維新後は横須賀製鉄所担当権大丞などに就任、長州五傑(長州ファイブ)のひとりにも数えられています。

周辺には外堀に臨む、萩城三の丸・北の総門、旧益田家物見矢倉、旧周布家長屋門、萩博物館などがあり、城下町散策に絶好のエリアです。

旧繁沢家長屋門
名称 旧繁沢家長屋門/きゅうはんざわけながやもん
所在地 山口県萩市堀内
関連HP 萩市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR萩駅から萩循環まぁーるバスで萩博物館前下車、徒歩5分
ドライブで 中国自動車道山口ICから約46km
駐車場 指月第一駐車場(50台/無料)、中央公園駐車場(146台/有料)
問い合わせ 萩市観光課 TEL:0838-25-3139
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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