八幡堀めぐり

八幡堀めぐり

滋賀県近江八幡市多賀町、『鬼平犯科帳』、映画『るろうに剣心』など時代劇のロケ地としても知られる八幡堀を昔ながらの船外機付きの屋形船で巡るのが、八幡堀めぐり。春の桜、夏には柳、秋の紅葉、冬には雪景色と四季折々の風情を楽しむことができます。古民家を再生した「お食事処 和でん」横が船着き場で、運営も同じ和でんです。

時代劇にも登場する八幡堀を和船で周遊

予約無しで乗船でき(予約も可能)、旧中川煉瓦製造所ホフマン窯の煙突を眺めて折返しとなる往復コース(所要時間は35分ほど)。
乗船場東側、かわらミュージアム前の八幡堀に舟を橋げたにした浮橋は、昭和天皇が視察した場所で、『るろうに剣心』のロケ地(舟はくぐれないため、反対方向の西側へと周遊します)。
出航するとすぐに白雲橋をくぐりますが、白雲橋〜明治橋の間は、時代劇のロケにたびたび使われる場所で、近江八幡市八幡伝統的建造物群保存地区にも選定されるエリアです。

八幡堀は、もともと天正13年(1585年)、豊臣秀吉の指図で、豊臣秀次が琵琶湖を睨む八幡山城に城を築き、山麓に城下町(近江八幡)を築いた際に、琵琶湖の舟運を利用するために城下に開削した掘割で、近江八幡で近江商人の活躍を支えた大動脈でした。

近江八幡の町並み保存の先駆けが、「八幡堀保存再生運動」

高度経済成長期にはその使命を終え、埋め立ての可能性もありましたが、「堀は埋めた時から後悔が始まる」というスローガンのもと1970年代に「八幡堀保存再生運動」がスタート。
近江八幡青年会議所の署名運動が市民運動へと発展し、暗渠化の方針から一転して、保存、修景へと方針も転換、風情ある光景が復元されたのです。

この市民運動は、近江八幡のまちづくり団体による自主的な活動へと発展し、西の湖周辺の水郷地帯の保全再生、八幡の町並みの重要伝統的建造物群保存地区の選定、さらには「近江八幡市風景づくり条例」(平成17年)の制定へと繋がっています。

平成18年にはこうした取り組みが評価され、西の湖、長命寺川、八幡堀一帯が文化庁の重要文化的景観「近江八幡の水郷」に選定。

平成28年に改正された「近江八幡市景観計画」では八幡堀周辺は水郷風景ゾーンとして美しい水郷風景の保存・活用が図られています。

現在、八幡堀では和でん運営の動力船(船外機付き)の屋形船による八幡堀めぐりのほか、「ギャラリースペース新町浜」の手漕舟による遊覧(所要時間は約30〜40分)も行なわれています。

八幡堀
八幡堀めぐり
名称 八幡堀めぐり/はちまんぼりめぐり
所在地 滋賀県近江八幡市多賀町743
関連HP 和でん公式ホームページ
電車・バスで JR近江八幡駅から徒歩35分。または、近江鉄道湖国バスで八幡堀八幡山ロープウェー口下車、徒歩3分
ドライブで 名神高速道路竜王IC、蒲生スマートICから約12km
駐車場 あきんどの里駐車場(有料)
問い合わせ 八幡堀めぐり TEL:080- 1510- 5334
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
八幡堀

八幡堀

滋賀県近江八幡市の市街地北側にある北の庄沢(黒橋川)から八幡山を囲むように流れ、琵琶湖に注ぐ、全長4.75kmの運河が八幡堀(はちまんぼり)。豊臣秀次(豊臣秀吉の甥)の居城・八幡城の堀として開削されたもので、当時は八幡浦と呼ばれ琵琶湖水運の

近江八幡市八幡伝統的建造物群保存地区

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旧中川煉瓦製造所ホフマン窯

旧中川煉瓦製造所ホフマン窯

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