毎年5月4日、滋賀県近江八幡市の篠田神社で『篠田の花火』が奉納されます。篠田神社の例祭で、江戸時代に雨乞いの返礼として、硝石で花火を作り奉納したことに始まる歴史ある奉納花火。硫黄・硝石・桐灰を調合して作る和火薬を板に描いた絵柄に塗りこむ仕掛花火で、国の選択無形民俗文化財「近江八幡の火祭り」のひとつ。
製作期間10ヶ月という仕掛花火は必見
仕掛花火の画題は、その年に話題を呼んだものなどを取り上げ、下絵を高さ約15m、幅約25mの画面に描いておきます(硫黄に食品添加物、染色助剤の明礬を加えた明礬硫黄混合薬に米粉糊を加えた粘練物を杉板に糊付け)。
画面は約4平方メートルのパネルを組み合わせたもの。
製作期間は板の乾燥を加算すれば10ヶ月を要するのだとか。
19:00頃、太鼓に続いて大松明が宮入り。
21:00頃、火薬を櫓に組んだパネルに点火すると、一面煙に包まれ、しばらくすると、煙の中から、蛍火に似た花火絵が浮き上がり、数分間美しく燃えつづけます。
古くは馬淵庄全域にわたる宮座行事でしたが、上田地区だけが宮座を抜けて、別の祭として行なうようになったと伝えられています。
神社としての例祭は5月1日からで、1日に松明を造ってこれを4日の夜に奉納。
日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)の『左義長まつり』、『八幡まつり』とともに「近江八幡の火祭り」として国の選択無形民俗文化財となっています。
篠田神社例祭『篠田の花火』|近江八幡市 | |
開催日時 | 毎年5月4日 |
所在地 | 滋賀県近江八幡市宮内町257 |
場所 | 日牟禮八幡宮 |
関連HP | 日牟禮八幡宮公式ホームページ |
電車・バスで | JR近江八幡駅から近江鉄道バス野ヶ崎行きで5分、小幡町資料館前下車、徒歩7分 |
ドライブで | 名神高速道路八日市ICから約14.8km |
駐車場 | 市営多賀観光駐車場(57台/有料) |
問い合わせ | 日牟禮八幡宮社務所 TEL:0748-32-3151/FAX:0748-32-8665 |
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