明通寺
大同元年(806年)、征夷大将軍・坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の創建と伝えられる古刹が福井県小浜市の明通寺(みょうつうじ)。鎌倉・室町時代には幕府の帰依を受け、25の子院を擁していたという若狭の名刹です。鎌倉時…
大同元年(806年)、征夷大将軍・坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の創建と伝えられる古刹が福井県小浜市の明通寺(みょうつうじ)。鎌倉・室町時代には幕府の帰依を受け、25の子院を擁していたという若狭の名刹です。鎌倉時…
日本三景のひとつ安芸(あき=広島県西部の旧国名)の宮島にある厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、社伝によれば推古元年(593年)創建と伝えられる古社。久安2年(1146年)に平清盛が現在の海に浮かぶような社殿の造営を行なっ…
厳島神社の御本社の海側に突き出した、平舞台と高舞台。その東西の両脇に配されたのが楽房(がくぼう)。本殿側から見て右手が右楽房、左手が左楽房。高舞台で舞われる舞楽には2つの流れがあり、インドで発祥し唐から伝わった『蘭陵王』…
厳島詣(いつくしまもうで)の中心、厳島神社・御本社(国宝の本殿・拝殿・祓殿)の前、シンボルの大鳥居を眺める海側に配されているのが平舞台で国宝。その名の通り、フラットな舞台で、寝殿造りでいえば庭にあたる部分で、広さは167…
奈良市中町にある霊山寺真言宗大本山が霊山寺(りょうせんじ)。奈良時代に行基が開山したと伝わる古刹です。弘安6年(1283年)築の本堂は鎌倉時代和様仏堂の代表作として国宝。鐘楼、三重塔、霊山寺の鎮守社だった十六所神社は国の…
百済寺(ひゃくさいじ)、金剛輪寺と並んで、湖東三山のひとつ。承和元年(834年)、仁明天皇の勅願により三修上人が開山と伝えられる天台宗の古刹が滋賀県甲良町の西明寺。古来から祈願道場、修行道場として知られ、源頼朝がわざわざ…
寺伝によれば、皇極天皇元年(642年)創建と伝えられる、長野市の善光寺。『善光寺縁起』によれば、御本尊の一光三尊阿弥陀如来は、インドから百済を経由し、6世紀に日本に渡ってきた日本最古の仏像(秘仏)とか。平安時代にはすでに…
石山寺(滋賀県大津市)の多宝塔は、鎌倉時代の建久5年(1194年)に建立されたもので、建築年が明確なものとしては日本最古の多宝塔。もちろん国宝に指定されています。和歌山・金剛三昧院(こんごうさんまいいん)多宝塔、大阪・慈…
大分県臼杵市(うすきし)にある磨崖仏(まがいぶつ=岩肌に刻まれた仏像)で、阿蘇山から噴出した火砕流が溶結してできた、阿蘇溶結凝灰岩という軟質の石に彫られた石仏群が国宝臼杵石仏。4エリアに分かれ、地名によって「ホキ石仏第1…
全国に広がる4万社あまりの八幡宮の総本社が、宇佐神宮(うさじんぐう)。昭和60年に築かれた宝物館には、国指定の重要文化財、県の文化財など社宝数百点を収蔵展示しています。
新潟県で唯一の国宝がズラリと並んでいるのが十日町市にある「十日町市博物館」。「新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器」という名前で国宝指定されていますが、実は土器を含む928点の出土品の総称。なかでも火焔型土器14点、その仲間の王…
「雪と織物と信濃川」がテーマの十日町市にある市営のミュージアム。注目は、新潟県で唯一という国宝の火焔型土器を収蔵展示していること。この土器は、笹山遺跡(十日町市にある縄文時代と中世の遺跡)から出土した深鉢形土器で、土器を…
7世紀後半、百済(くだら)の16代・辰斯王(4世紀末)の王子で日本に帰化した辰孫王の子孫、葛井連広成(ふじいのむらじひろなり=白猪史広成・しらいのふひとひろなり) が当時の天皇の仏教興降政策に協力して創建と伝えられる古刹…
「女人高野」として知られる室生寺(むろうじ)ですが、カメラマンなどに被写体として人気が高いのが五重塔。本堂横の高い石段を上った先に建つ五重塔は、平安時代初期の延暦19年(800年)頃の築で、国宝。法隆寺五重塔に次ぐ古塔で…
室生山の山麓から中腹が境内という「女人高野」、真言宗室生寺派大本山・室生寺(むろうじ)。寄棟造り(よせむねづくり)、杮葺き(こけらぶき)の金堂は平安時代の建築で国宝。斜面を利用した懸造(かけづくり)で、正堂部分は平安時代…
岩手県平泉町の中尊寺にある平安時代後期建立の仏堂が金色堂。棟木墨書銘から天治元年(1124年)8月20日、金色堂が上棟したことが判明しています。奥州藤原氏初代・藤原清衡(ふじわらのきよひら)69歳の時のこと。平等院鳳凰堂…
南禅寺はもともとは亀山天皇が文永元年(1264年)に造営した離宮・禅林寺殿(ぜんりんじどの)があった地に建つ臨済宗南禅寺派大本山。仏門に入り法皇となった亀山法皇は正応4年(1291年)、大明国師に禅林寺殿を下賜し、龍安山…
鎌倉幕府第8代執権で元寇(げんこう)を二度にわたって退けた北条時宗(ほうじょうときむね)の招聘で南宋より来日した臨済僧、無学祖元(むがくそげん)が弘安5年(1282年)に開山した鎌倉の名刹が円覚寺。元寇で犠牲となった兵士…