【タコボウズのうまいメシ、みつけた!】file004 静岡・富士「SUNZOK(サンゾク)」

ふと気がつくと、
そういや、釣り担当記者なのに魚料理を扱う店を紹介してないじゃん!
・・・ということで、魚を食材とする店を紹介します。

網元「海栄丸」でとれたシラスを丼ぶりに

静岡県富士市の丼ぶり専門店「SUNZOK(サンゾク)」。

エリアとしては、田子の浦ですかね。
網元「海栄丸」でとれたシラスを丼ぶりにしています。
朝の漁で獲れたシラスを工場で茹で上げて、そのできたてを丼にポンッ!
うまい。

網元「海栄丸」

しかも、
ここには「シラス富士山丼」という釜揚げシラスの激盛りメニューがあるんですな。
これでもか!・・・という990円。
「ご飯・富士山盛り」(100円)というメシも大盛りもかぶせて、
スゴい盛りだす。

まず、ご飯を盛った丼をカウンターに・・・トンッ。
特に「これから盛りますよぉ~」とかの合図はないんです。
この、トンッ・・・だけ。
待っている客としては、気になる音なんです。
ここで髭面の店主が、
手元の平べったいタッパーに入った茹で上がった白くピカピカしたシラスを手でつかんで、
丼にドサッ、ドサッ…まるで田子の浦から眺める美しい富士山のように輪郭を整えていく。
ちょっと首を伸ばして厨房を覗ける構造になっていて、
シラスを普通に食わせる、っちゅーだけじゃなくて、
食べる側に、食べる前から期待をもたせる演出をしてくれる。
カウンターだけの店のお手本みたいなお店でやんす。
 

富士山に込められた2つのメッセージ

この盛りつけパフォーマンスには、2つのメッセージが込められています。

優しく、ふんわりと盛りつけて「やわらかくてフワフワですよぉ~」という食べる前からその食感を伝える。
もう1点は、このスキのないフォルム。ちょっと触れれば雪崩のように瓦解してしまう。
・・・さあ、どう攻めますか?・・・ちょっとした挑戦状ですわ。

でね、目がね、合っちゃうのよ・・・シラスと(笑)

店主は、ちょっと山賊みたいな・・・失礼。
海栄丸の娘さんと結婚して、
ちゃんとシラスを食べさせる店が少ないことに気がついた。

「じゃ、オレがつくろう」と。

こんな変わりモンだから、店内も何やらメッセージでいっぱいです。
これを読んでいるだけでも面白いですよ。
書いてある内容を紹介してもいいんですが、
それは現地でじっくり堪能してくだされ。

朝の漁でとってきたばかりのシラスをいただんです。
通常の飲食店にありがちな午前11時スタートなんざ、
待ってられまへん。
「SUNZOK」は朝8時から営業。
好感、持てますなぁ。
地方にいって、その土地の朝飯を食らう。
市場とかなら、早朝メシは成立するけどさ…地方でもだいたい午前11時スタートなのよね。
SUNZOK富士山盛り

茹で上げたばかりのシラスで富士山盛り!

はぁ~、こりゃ、幸せだ!
水とみそ汁と漬け物はセルフサービスだかんね。
丼には、なぜか漬けマグロと豚肉もあるよん。
召し上がるときには、ぜひゴマ油をふりかけて!
好みで山椒、黒コショウ、唐辛子もあるからね。
自分なりのシラスのうまみを引き出してねえ~!

それと、食べ終わったら、丼を上げて、テーブルをふいてネ!
入り口近くには、日本地図があって、初来店のヒトは、どこから来たのかシールを貼ってくださーい!

丼ぶり専門店「SUNZOK 富士本店」DATA

〒416-0955 静岡県富士市川成新町420
「目の前のお客さまに集中するため電話はありません」ですと。
8:00~15:00(なくなり次第終了)
月曜・第3日曜休
駐車場 10台

SUNZOK 外観
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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本名=寺沢卓 日刊スポーツ新聞社の釣り担当記者。 昭39年、北海道釧路市生まれ。 6歳から神奈川県横浜市で育つ。 2年浪人して、静岡県三島市に校舎のある日大国際関係学部入学し、三島で4年暮らす。 日刊スポーツに入社後、レイアウトなどの製作部門から東北支社、芸能、サッカー、社会などを経て釣り担当に。 一年中、スキンヘッド、短パン、サンダルというスタイルを貫く。 釣りの義務教育の科目化を目標とする。船長、店主、常連さんだけが知っている最新情報、マル秘テク、ご当地グルメなどをお届けするメルマガ「釣りに行こうぜ!」(ニフティ「新・大人の学び場」)もやってます。釣りに行こうぜ!  183cm、106kg、血液はB型。

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