二の丸庭園(皇居東御苑)

江戸城二の丸は本丸の東側に位置し、3代将軍家光の命で1630(寛永7)年に小堀遠州の手により遊行のための庭園を造成。家光と秀忠との茶会が催されています。2代将軍・徳川秀忠が死去した後の1636(寛永13)年には二の丸御殿が建てられ東側に庭園を配置しました。現存する庭園は往時の庭園を昭和43年に復元したものです。

現在の庭園は徳川家重時代の庭絵図面をもとに復元

築庭当初の江戸城二の丸庭園は白鳥濠と繋がる池の中には能舞台を配するなど遊興性の強い造りで、将軍の別荘のように使用されましたが創建5年後には取り壊され、世継の竹千代(4代将軍家綱)のために建てられた御殿も明暦の大火で焼失。

その後、二の丸は将軍の隠居場所、将軍生母の居場所となり、何度も焼失と再建を繰り返しますが、1863(文久3)年に焼失。
『寛永十二亥年二之丸御指図』によれば、現在の二の丸雑木林あたりに御殿があったことがわかります。

二の丸には現在、9代将軍・徳川家重時代の庭絵図面をもとに復元した池泉回遊式庭園があり、全国から集められた各都道府県の木260本が植えられています。

現在の二の丸池にはコウホネ、ヒメコウホネ、ヒツジグサ、赤坂御用地の池から移したアサザが生育。
小堀遠州の作といわれる庭園の池水は、古い絵図と比べてもほぼ二の丸池と同じ場所にあります。
池に関しては大名庭園時代の池泉をそのまま活用したと推測できます。

菖蒲田には昭和41年に明治神宮神苑から株を譲り受けた84品種の花菖蒲が植栽されています。

古地図&皇居東御苑園内図に見る 二の丸庭園

二の丸庭園(皇居東御苑)
名称 二の丸庭園(皇居東御苑)/にのまるていえん(こうきょひがしぎょえん)
所在地 東京都千代田区千代田1-1
関連HP 宮内庁公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ竹橋駅から徒歩10分。東京メトロ大手町駅から13分。JR東京駅から徒歩20分
駐車場 なし/北の丸公園第一駐車場(144台・有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 宮内庁 TEL:03-3213-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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