愛染院

正式名は獨鈷山光明寺愛染院で、真言宗豊山派の寺。空海(弘法大師)ゆかりの寺を巡る御府内八十八ヶ所霊場18番札所。『群書類従』、『続群書類従』の編者として名高い国学者・塙保己一(はなわほきいち)の墓、内藤新宿を開設し、問屋・本陣を経営した高松喜六の墓があります。

墓地には塙保己一、高松喜六の墓も

寺伝によれば、弘仁年間(810年〜824年)、麻布善福寺の奥の院として創建したのが始まりという古刹。
その後、麹町貝塚に移りましたが、周辺の寺同様、1634(寛永11)年、四ツ谷御門の造営、外濠の拡張などで現在地に移転しました。

境内にある梵鐘は1760(宝暦10)年鋳造。第二次世界大戦の金属回収令で供出されましたが、貴重な鐘として返却され、現存しています。
墓地には塙保己一高松喜六の墓もありますが、表示がないので見つけるのは困難です。

塙保己一

武州児玉郡保木野村(現・埼玉県本庄市児玉町保木野)出身の国学者。盲目というハンディキャップを乗り越え、人が音読したものを暗記して学問を研鑽。中世・近世日本の盲官(盲人の役職)の最高位である検校(けんぎょう)となり、さらに様々な資料を編纂した『群書類従』、『続群書類従』を編纂。

江戸切絵図に見る 愛染院

愛染院
名称 愛染院/あいぜんいん
所在地 東京都新宿区若葉2-8-3
電車・バスで 東京メトロ四谷三丁目駅から徒歩8分。または、JR・東京メトロ四ッ谷駅から徒歩9分
問い合わせ 愛染院 TEL:03-3351-2781
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

東福院坂(天王寺坂)

坂の途中にある宝珠山東福院の名から東福院坂と呼ばれ、また坂の南側に牛頭天王社・南蔵院(現・須賀神社)があったため、天王寺坂とも呼ばれました。一帯は天王横丁で、現在は須賀神社へと直進する階段になっています。この天王横丁は、池波正太郎の『鬼平犯

東福院

1575(天正3)年、法印祐賢上人(ほういんゆうけんしょうにん)が開基となって、大沢孫右衛門尉(おおさわまごえもんのじょう)が麹町(こうじまち)九丁目に開いた寺。江戸城の外濠開削、周辺整備のため、寺町全体として四谷に移りました。寺の前の坂道

須賀神社

東京・四谷(四谷十八ヶ町)の鎮守である須賀神社。1634(寛永11)年、赤坂一ツ木村の清水谷に鎮座した稲荷神社を江戸城外堀普請のため四谷に遷座したことに始まります。新海誠監督の長編アニメーション映画『君の名は。』の舞台になったことで、韓国な

 

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