東京都府中市、JRA東京競馬場の南西、多摩川の北岸を利用した14haの森全体がフィールドミュージアムというのが、府中市郷土の森博物館。敷地全体で府中の自然、地形、風土の特徴を表現し、そのなかに博物館本館があり、周囲に農家や町家、旧府中町役場庁舎、旧府中尋常高等小学校校舎などを保存しています。
敷地全体で府中の自然、地形、風土の特徴を表す
府中市郷土の森博物館は、府中の歴史・民俗・自然をテーマとした常設展示が行なわれる博物館本館、プラネタリウム、復元建築物、梅園などの公園からなり、プラネタリウム観覧料のみ別料金。
敷地の中央を東西に横切るようにあるのがかつての多摩川の自然堤防で、府中市を南北に2分する立川段丘崖(ハケ)に見立てています。
北側の段丘崖(ハケ)上には甲州街道やケヤキ並木といった府中の基幹道路、その周辺に集まる町場の建築物と畑作農家、雑木林を、段丘崖(ハケ)の下には水田や稲作農家、水車小屋などを配置しています。
復元建築物としては、府中市内にあった江戸時代〜昭和初期の建物8棟を移築・復元。
旧府中尋常高等小学校校舎は、昭和10年に建設された、尋常高等小学校で、北多摩随一の規模を誇った木造校舎の一部を復元しています。
旧田中家住宅は、甲州街道・府中宿にあった大店で、府中宿を代表する商家です。
旧島田家住宅は甲州街道沿いにあった島田薬舗の店蔵で、明治19年から3年を費やして建築された見事な蔵。
旧府中町役場庁舎は、大正10年に竣工した町役場で、東京都の有形文化財に指定されています。
旧府中郵便取扱所は、府中で最初に郵便取扱所となった旧矢島家住宅。
旧河内家住宅は、人見街道沿いにあった茅葺き農家で、養蚕が盛んに行なわれた明治時代後期の姿に復元されています。
このほか、府中市郷土の森博物館近くにあった旧越智家住宅、旧三岡家長屋門、水車小屋、まいまいず井戸(古代の武蔵国・国府=現・府中市寿町1-6に掘られたすり鉢状の井戸を復元)、柄鏡形敷石住居跡(清水が丘遺跡で出土した縄文時代中期の建物跡を移築)などがあります。
広大な森の中には、水遊びの池、梅園、県木園、郷土の森のハナモモゾーン、ロウバイの小径、アジサイの小径、芝生広場などが配され、散策に絶好です。
梅園では1月下旬〜3月中旬頃に『郷土の森 梅まつり』も開催。
府中市郷土の森博物館 | |
名称 | 府中市郷土の森博物館/ふちゅうしきょうどのもりはくぶつかん |
所在地 | 東京都府中市南町6-32 |
関連HP | 府中市郷土の森博物館公式ホームページ |
電車・バスで | 京王電鉄分倍河原駅から京王バス郷土の森総合体育館行きで6分、郷土の森正門前下車、徒歩1分 |
ドライブで | 中央自動車道国立府中ICから約3.5km |
駐車場 | 400台/無料 |
問い合わせ | 府中市郷土の森博物館 TEL:042-368-7921 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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