八丈島・唐滝

八丈島・唐滝

東京都八丈町樫立、八丈島の三原山から流れ落ちる唐滝川に懸かる滝が、唐滝。八丈島には西山(八丈島)、東山(三原山)という新旧ふたつの火山体がありますが、三原山の山頂南側の平坦部は、カルデラで、そのカルデラから流れ落ちる唐滝川に懸かるのが唐滝です。落差36.3mという八丈島最大の滝。

保水力のある三原山山上のカルデラから水が滝となって落下

三原山のカルデラは、太古はカルデラ湖だった場所だけに(湖沼堆積物や泥岩の水を通さない層の上に、多孔質の火山噴出物・スコリアからなる水を通しやすい層が重なり、地下に多量の水を保持)、水源としては十分な地形で、唐滝は常時水が流れ落ちています。

標高390mほどの山上に懸かるため、到達はなかなか困難ですが、滝の下流側には硫黄沼と呼ばれるコバルトブルーの秘沼もあり、あわせて探勝ができます。

八丈島を周回する東京都道215号(八丈循環線)沿いの富次郎商店バス停が登山口。
レンタカーなどの場合は、一つ橋で唐滝川を渡った先に駐車スペースがあります。
唐滝遊歩道と称していますが、砂防堰堤を乗り越える場所もあり、登山道だと考えたほうがいいでしょう。
硫黄沼〜唐滝は携帯電話も圏外となるので、それなりの装備は必要です(宿への送迎付きのガイドもあります)。
登山道途中にトイレはないので、八丈服部屋敷近く、八丈町消防団樫立分団(樫立出張所前バス停)裏手の公衆トイレの利用を。
飲食物は島民の生活を支える樫立地区のスーパー「伊勢崎富次朗商店」で購入できます。

富次朗商店バス停〜硫黄沼は、徒歩1時間、硫黄沼〜唐滝は30分ほどなので、往復で3時間ほど必要です。
南西に向いた滝だけに、午後の時間帯、運が良ければ滝壺に虹がかかることも。

唐滝の横に硫黄採掘場時代の穴がありますが、危険なので近寄らないように。
八丈島では江戸時代に硫黄の存在が確認され、日清戦争の際、火薬の原料に使う硫黄供給で採掘が行なわれました(小笠原諸島の硫黄列島も日清戦争直前の明治24年に日本政府は領有を宣言し、明治25年から硫黄の開削を始めるなど、当時のアジアの緊張状態から硫黄の供給は危急の課題でした)。

下山後は、樫立向里温泉「ふれあいの湯」(ナトリウム-塩化物強塩温泉、総檜造りの大浴場と露天風呂があります)で汗を流すことができます(月曜休、ただし祝日、夏期、年末年始などは営業)。

八丈島・唐滝
名称 八丈島・唐滝/はちじょうじま・からたき
所在地 東京都八丈町樫立
関連HP 八丈島観光協会公式ホームページ
ドライブで 八重根港から約7km、底土港から約10km、八丈島空港から約8km、駐車場から徒歩1時間30分
駐車場 唐滝駐車場
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
八丈島・硫黄沼

八丈島・硫黄沼

東京都八丈町樫立、唐滝川に懸かる唐滝への遊歩道(登山道)途中に位置する秘沼が、硫黄沼。硫黄コロイドが溶け込んでいるため、コバルトブルーの神秘的な雰囲気を醸し出しています。室町時代にため池として築かれたとされていますが、硫黄が発見されたのが江

 

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