砂町銀座商店街

砂町銀座商店街

東京都江東区、明治通りから丸八通りまで、東西670mに、180店舗が営業する江東区随一の商店街が、砂町銀座商店街。昭和7年に銀座に負けない商店街にしようと、名付けられたもので、戦後に現在の大商店街に。生鮮3品(野菜、肉、魚)を売る店のほか、食べ歩きも楽しめるのが特徴です。

庶民派であること、食べ歩きが楽しめるのが人気の秘密

近くに駅はなく最寄りは都営新宿線の大島駅、西大島駅、東京メトロ東西線の南砂町あたり。
最低でも徒歩20分ほどはかかる「陸の孤島」的な存在ですが、180店舗もの店が並び、休日ともなると2万人ほどの人手がある活気あふれる商店街です。

実は東京府南葛飾郡砂村(現在の江東区北砂)は商業ベースで白砂糖をつくった製糖発祥の地(「我国精製糖発祥之地」記念碑が立っています)で、大日本製糖東京工場が稼働していました(現在は三井製糖と統合し、DM三井製糖ホールディングス翼下)。
また、東芝砂町工場もあり、その下請け企業などを合わせて多くの労働者が働き、その生活必需品や食材などを売ること商店街が発展したのです。
さらに、かつては都電の停留所(都電砂町線北砂二丁目電停など)が近く(亀戸緑道公園、大島緑道公園、南砂緑道公園は都電の廃線跡)、日本橋から浦安まで広域から人が訪れる一大買い物スポットとして賑わったという歴史を有しています。

都電廃止後も人が集まる秘密は、「地域の生活に根ざした人情味あふれる商店街」だから。
近隣には大型店舗もアリオ北砂(江東区北砂2丁目)やイオンスタイル南砂(江東区南砂6丁目)程度で、180店舗が道沿いに展開するという「買い物と食のテーマパーク」として、現代に生き残ってきたのわけです。
毎月10日に開催する「ばか値市」も地域密着の証で(店舗によっては20日、30日も安売りを実施)、わざわざ訪れるならこの日を狙うのも手。

手作りシュウマイ、餃子の「さかい」、「焼肉スタミナ苑」併設の惣菜店「韓国食品スタミナ苑」、おでん種専門店「増英蒲鉾店」などは常連が多い老舗。
うなぎの「くりから」(うなぎの蒲焼を作る時に出るうなぎの切れ端を串にさして焼いたもの)、焼き鳥、チーズボール、豚ロース串カツ、串刺し「おでん」(「増英蒲鉾店」)、マグロメンチ(餃子の「さかい」)などを食べ歩くのも砂町銀座商店街風といえるでしょう。

俗に「東京の三大銀座商店街」と称されるのは、砂町銀座のほか、戸越銀座(品川区)、十条銀座(北区)です。

砂町銀座商店街
名称 砂町銀座商店街/すなまちぎんざしょうてんがい
所在地 東京都江東区北砂3・4・5丁目
関連HP 砂町銀座商店街公式ホームページ
電車・バスで 都営地下鉄大島駅、西大島駅、東京メトロ南砂町駅から徒歩20分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 砂町銀座商店街事務所 TEL:03-3644-5854
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
東京の三大銀座

東京の三大銀座とは!?

関東大震災後の復興時に、銀座のレンガ街の瓦礫を使った縁もあって日本で初めて銀座を名乗った商店街が戸越銀座商店街(品川区)。戸越銀座と、砂町銀座(江東区)、そして十条銀座(北区)が、東京の三大銀座と称される商店街で、その繁栄が全国に〇〇銀座が

 

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