「トトロの町」は日本国内に5ヶ所ある!

さすがに日本も広いもので、「ととろ」と読む地名は、全国に5ヶ所。轟(とどろき)が転訛した土々呂の滝もなども含めればその数はもっと増えます。ここでは地名(字名)で「ととろ」と読ませる場所、5ヶ所を紹介します。愛知県2ヶ所、徳島県1ヶ所、大分県1ヶ所、宮崎県1ヶ所で、愛知県にはトトロが隣接する「となりのトトロ」も!

大分県佐伯市宇目南田原轟(ととろ)

大分県佐伯市の山間の宇目町に轟地区があります。
轟(とどろき)と書きますが、読みは「ととろ」です。
佐伯市・小野市(おのいち)から木浦鉱山まで、大分バス(木浦線)が平日3往復通っていましたが、このバス停が「ととろ」。

バス路線が平成25年3月末で廃止されていますが、「看板だけは残してほしい」と地元の要望で、バス停の看板だけは残されました。
バスが開通したのは昭和24年4月5日のこと。
「開通から10年後に地元、轟地区の住民8軒が手作りのバス停を作ったのが『ととろバス停』です」とは大分交通の解説です。

バス路線の廃止後、轟地区には佐伯市のコミュニティーバスが運行していますが、
「せっかくのイメージを壊さないよう、コミュニティーバスは従来のバス停から少し離れた場所に停車する」(佐伯市宇目振興局地域振興課)とのこと。
もちろん、宮崎アニメ『となりのトトロ』のモチーフとなった場所は、狭山丘陵の里山ですから、佐伯市宇目南田原轟(ととろ)地区は、まさに偶然。
とはいえ、実際の轟地区は、今も猫バスもやってきそうな素朴な山里です。


宮崎県延岡市土々呂町(ととろまち)

JR九州・日豊本線の土々呂駅(ととろえき)もある、まさしく「トトロの町」。
大正11年2月11日に土々呂駅として開業した歴史ある駅です。
文字化変換でも上位に土々呂があるのはそのため。
周辺には土々呂郵便局、土々呂漁港、宮崎交通の土々呂バス停留所、土々呂海水浴場(現在閉鎖中で、再開も予定されています)もあって、トトロ尽くしの町となっています。


愛知県豊田市豊松町トゝロ

豊田市街の東、愛知県道360号(坂上大内線)沿いにあるのが豊松町。
字名(あざめい)のひとつが、トゝロ。
信光寺が建つ一帯がトゝロ地区です。


愛知県豊田市大内町ト々ロ

豊田市豊松町トゝロの西に隣接するのが豊田市大内町ト々ロ。
もともとは同じ町だったのが分割されたものですが、地区を流れる川の瀞(とろ)が由来の地名と推測できます。
トゝロとト々ロが隣接し、文字通り「となりのト々ロ」ということに。


徳島県海部郡牟岐町河内字とゝろ

とゝろの飛びこみ淵などのある武儀川沿いの地名。
徳島県道37号(牟岐海南線)沿いにあり、やはり川の瀞などが地名の由来、あるいは滝もあることから轟の転訛かもしれません。

徳島県にはつるぎ町に、土々呂の滝もあり、轟も有力。


「トトロの町」は日本国内に5ヶ所ある!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
ととろのバス停

「ネコバスが来る!?」と話題となった大分バス「ととろのバス停」は今!?

大分県佐伯市の山間の宇目町に轟(ととろ)地区にある大分バスのバス停が「ととろのバス停」。宮崎駿の長編アニメ『となりのトトロ』(昭和63年4月16日)が公開されると、草壁サツキとメイがネコバスを待つバス停に似ていると話題に。平成12年には新聞

 

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