奥祖谷二重かずら橋

祖谷渓(いやだに)にはかつて13のかずら橋がありましたが、現存するのは三好市東祖谷村の奥祖谷二重かずら橋と、三好市西祖谷山村にある善徳のかずら橋の2つ。奥祖谷二重かずら橋は、秘境ムードたっぷりの橋で、長さ約43mの男橋と長さ約20mの女橋が架かるので二重の名があります。一帯は公園として整備され渡橋料(入場料)が必要。

東祖谷菅生にある秘境ムード満点のかずら橋

屋島の源平合戦に敗れて祖谷に落ち延びた平家一族が、剣山(つるぎさん)にある平家の馬場での訓練に通うため架設したと伝えられる橋で、いつでも切り落とせるようにシラクチカズラで造り、橋に慣れない追っ手なら激しく揺れるというので渡る人の判別にも利用できたと伝えられています。

現在は奥祖谷かずら橋キャンプ場への通路として利用されています(渡橋料と利用料が必要)。

「二重かずら橋」と称するのは、かずら橋が2本並んで架かっているため。
「男橋女橋」(おばしめばし)、「夫婦橋」(みょうとばし)などとも呼ばれています。
「祖谷のかずら橋」は一方通行で1回渡るのみですが、こちらは何度渡ってもOK。

しかも女橋の横にはロープをたぐり寄せて川を渡る人力ロープウェイ「野猿」(やえん)があるので、時間が許せばこちらにも乗車を。

奥祖谷二重かずら橋
名称奥祖谷二重かずら橋/おくいやにじゅうかずらばし
所在地徳島県三好市東祖谷菅生620
関連HP三好市公式観光サイト
電車・バスでJR大歩危駅から四国交通バス久保行きで久保下車、市営バス剣山行きに乗換え、かずら橋下車すぐ
ドライブで徳島自動車道美馬ICから約48km、井川池田ICから約59km
駐車場30台/無料
問い合わせ三好市観光案内所 TEL:0883-76-0877/FAX:0883-76-0876
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
鉾杉

鉾杉

徳島県三好市東祖谷、武家屋敷喜多家近く、鉾神社(ほこじんじゃ)にそびえるのが、鉾杉。平家落人伝説で、平国盛(平教経)が大枝部落に神社を創建した際、所持していた鉾を納めて、平和を祈念して杉を手植にしたものと伝えられ、推定樹齢は800年、徳島県

武家屋敷喜多家

武家屋敷喜多家

徳島県三好市東祖谷、屋島の源平合戦に敗れた平氏一族が落ち延びてきたと伝えられる東祖谷の大枝地区にあるのが、武家屋敷喜多家(ぶけやしききたけ)。源平合戦に敗れた平家落人(へいけおちうど)は讃岐山脈を経て、阿波へと入り、吉野川を溯ったと伝えられ

天空の村・かかしの里

天空の村・かかしの里

徳島県三好市東祖谷、過疎化が進む東祖谷の名頃地区の至るところに元住民を模した100体ほどのかかしが配される山奥の村が、天空の村・かかしの里。『かかし村基本台帳』も用意され、各かかしが村民登録されています。名頃地区は住民二十数名なので、かかし

名頃ダム

名頃ダム

徳島県三好市東祖谷、吉野川水系祖谷川(いやがわ)の祖谷渓(いやだに)に築かれた重力式コンクリートダムが、名頃ダム(なごろだむ)。四国電力の発電用ダムで、昭和36年に完成。湖畔を国道439号が走り、上流側には奥祖谷二重かずら橋が架かっています

人力ロープウェイ「野猿」

谷に張ったワイヤーロープで吊り下げられた籠(屋形)に乗り、利用者は別に用意された引き綱をたぐり寄せて進むのが人力ロープウェイ「野猿」。日本国内では徳島県三好市東祖谷菅生の奥祖谷二重かずら橋横と、奈良県十津川村(2ヶ所)の合計3ヶ所のみという

祖谷のかずら橋

徳島県三好市、吉野川の支流、祖谷川(いやがわ)に架かる祖谷のかずら橋は、長さ45m、幅2mのシラクチカズラで作られた吊り橋。山梨県大月市の桂川に架かる猿橋、山口県岩国市の錦川に架かる錦帯橋に並び「日本三奇橋」のひとつ。橋を渡るために訪れる人

よく読まれている記事

こちらもどうぞ