三朝温泉・三朝橋

三朝温泉・三朝橋

鳥取県東伯郡三朝町(みささちょう)、ラジウム温泉で有名な三朝温泉街の中心に位置し、温泉街を流れる三徳川に架かる3つの橋のうち真ん中に位置するのが三朝橋(みささばし)。橋のたもとの河原には有名な河原風呂(露天風呂)がありますが、橋自体も国の登録有形文化財に指定されています。

日本遺産「六根清浄と六感治癒の地」の構成資産

三朝温泉・三朝橋
三朝温泉名物の河原風呂から眺めた三朝橋

昭和8年8月22日に着工し、昭和9年5月26日に竣工した三朝橋。
倉吉の小倉組が請け負ったの鉄筋コンクリート造・木橋型連続桁橋で、橋長68.6m、幅員5.5m。

それ以前にあった橋は、大岩橋と称され明治18年に架設された木橋で、大正7年の大水害で流失してしまい、その後、10年もの間仮橋だったため、木材の搬出、三朝温泉の誘客などにも困難が生じていました。
新橋の架橋とともに昭和10年には三朝橋を通る新道路も建設され、温泉街の中心となったのです。

堅牢なコンクリート橋ながら、三朝温泉の風情にもマッチする橋を設計したのは、旧日本勧業銀行本店(現・千葉トヨペット本社)、山口県庁舎・県会議事堂(国の重要文化財)などを手掛け、「関西建築界の父」とも称される武田伍一。
一見すると純日本様式の木橋で、擬宝珠(ぎぼし)の付く若桜産の青御影石を使用した高欄、春日燈籠(かすがとうろう)、床板といずれも木橋を意識した外観になっています。
親柱にある「三朝橋」の文字は、臨済宗相国寺派管長・橋本独山師の筆で、橋銘板も倉吉の斉江鋳造場の製作という凝った造りになっています。

夜になると橋全体がライトアップされ、河原風呂(露天風呂)からの眺めも風情があります。

三朝温泉では木屋旅館、旅館大橋が国の登録有形文化財に指定されるほか、三朝橋とともに日本遺産「六根清浄と六感治癒の地~日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉~」の構成資産にもなっています。

三朝温泉・三朝橋
名称 三朝温泉・三朝橋/みささおんせん・みささばし
所在地 鳥取県東伯郡三朝町三朝
関連HP 三朝温泉観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR倉吉駅から日ノ丸バス三朝温泉行きで25分、終点下車、徒歩3分
ドライブで 米子自動車道湯原ICから約38km
駐車場 河川敷駐車場(100台/無料)
問い合わせ 三朝温泉観光協会 TEL:0858-43-0431/FAX:0858-43-0430
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

河原風呂(三朝温泉)

世界有数のラドン含有量を誇る三朝温泉は、平清盛が隆盛を極めた平安時代にまで遡る歴史の古い温泉。ラドン含有量を誇る温泉の多くは冷泉(低温)ですが、ここは高温で湧出する世界的にも珍しい存在になっています。温泉街のシンボル、三朝橋のたもとにある露

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