鳥取県倉吉市不入岡にある、伯耆国の国府に関連する遺構が、不入岡遺跡(ふにおかいせき)。平成5年に溝や板塀によって区画された大規模な建物群が発掘され、話題に。伯耆国の国府に関連した遺構として、伯耆国庁跡、法華寺畑遺跡とともに伯耆国府跡として国の史跡になっています。
官衙から倉庫群へ転換した施設
不入岡遺跡は、発掘調査から、建物が築かれたのは8世紀前半のⅠ期と、8世紀後半〜10世紀のⅡ期に分かれることが判明しています。
8世紀前半のⅠ期は、東西179m、南北140mに区画されたなかに、建物がコの字に配置されていることから、伯耆国庁の前身となる官衙(かんが)だったと推測されています。
また8世紀後半〜10世紀のⅡ期は、建物が大規模な倉庫に変わり、さらに区画の西側に長大な建物が10棟以上並んでいることから、伯耆国の国内から集められた物資を保管する倉庫だったと考えられています。
つまりは、官衙から倉庫群へ転換した施設ということに。
不入岡遺跡(伯耆国府跡) | |
名称 | 不入岡遺跡(伯耆国府跡)/ふにおかいせき(ほうきこくふあと) |
所在地 | 鳥取県倉吉市不入岡 |
電車・バスで | JR倉吉駅からバス農高線で20分、和田入口下車、徒歩10分 |
ドライブで | 北条湯原道路倉吉ICから約1km |
問い合わせ | 倉吉市教育委員会文化財課 TEL: 0858-22-4419 |
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