古代の明石国、丹波国(後に丹波、丹後に分割)、針間国(播磨国)に築かれた巨大な前方後円墳が、神戸市垂水区の五色塚古墳(墳丘長194m)、丹波篠山市の雲部車塚古墳(推定墳丘長158m)、姫路市の壇場山古墳で、ヤマト王権と密接な関係のあった首長墓だと推測できます。
五色塚古墳
所在地:兵庫県神戸市垂水区五色山4-1-12
墳丘長:194m/古墳ランキングの50位以内
築造の年代:4世紀末〜5世紀初頭(古墳時代前期)
史跡指定:国の史跡
被葬者:ヤマト王権と密接な関係を有し、海上交通と陸上交通を掌握する豪族
明石国造(あかしのくにのみやつこ)という説も
雲部車塚古墳
所在地:兵庫県丹波篠山市東本荘782
墳丘長:140m(推定墳丘長158m)
築造の年代:5世紀中葉(古墳時代中期)
史跡指定:宮内庁の陵墓参考地に治定
被葬者:ヤマト王権から派遣された人物の可能性が大
丹波道主命(たんばのみちぬしのみこと=四道将軍のひとりで、丹波に派遣)の陵墓参考地(ただし丹波道主命が活躍した時代は4世紀前半)
壇場山古墳
所在地:兵庫県姫路市御国野町国分寺
墳丘長:143m
築造の年代:5世紀前半(古墳時代中期)
史跡指定:国の史跡
被葬者:一帯は古代の針間国(播磨国)の中心で、播磨国造(針間国造)とも
古墳時代の盛期に製作された畿内の権力者のほとんどの石棺に使われ、「大王の石」と呼ばれている竜山石の産地
壇場山古墳と雲部車塚古墳は規模・埋葬石棺の点で類似し、ともにヤマト王権と密接なつながりがあったと推測できます
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