高野龍神スカイライン

高野龍神スカイライン

高野山奥の院(和歌山県伊都郡高野町)と田辺市龍神温泉を結ぶ延長42.7kmのスカイラインが高野龍神スカイライン。平成15年秋から無料化され、現在は国道371号。1000m級の尾根を走る山岳道路だけあり、杉や檜からブナの原生林へといたる車窓からの眺めは実に爽快で、新緑、紅葉も見事です。

紀州の屋根を山岳ドライブ

高野龍神スカイライン
道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー

途中、標高1372mの護摩壇山(ごまだんざん)を経由しますが、山頂北肩に護摩壇をイメージした「田辺市龍神ごまさんスカイタワー」もあり、道の駅になっています(展望塔、売店、レストランが営業)。
最上階の展望台からは、晴れの日なら遠く紀伊山地や紀伊水道を眺望。

また周囲の原生林は秋なら黄金色に色づく紅葉が見事。
なお冬期は積雪があり、チェーンが必要となることも。

道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワーから日本最長の二級河川・日高川の源流の護摩壇山(ごまだんざん/1372m)へは徒歩15分。
源平合戦最中の一ノ谷の戦い前後に戦線を離脱、高野山に入って出家し、熊野三山を参詣し、那智の沖で補陀落渡海(入水自殺)したいう平維盛(たいらのこれもり)が山頂で護摩をたき、行く末を占ったという伝説に由来する山名です(平維盛は熊野参詣後、関東下向途中に没したともいわれ定かでありません)。
さらに20分ほど歩けば和歌山県の最高峰・龍神岳(1382m)に到達します。

護摩壇山の南斜面にはブナ、ミズナラ、モミ、ツガを中心とした原生林が広がり、「護摩壇山森林公園ワイルドライフ」が整備されています(全長9.3kmの自然観察歩道を完備)。
高野龍神スカイライン沿いに車を止め、ブナやミズナラの森林を気軽に観察できるスポットも用意されています(護摩壇山駐車場から龍神温泉側)。
5月中旬には、13ha、6万6000本が生育するシャクナゲの森が見頃に。

高野龍神スカイライン途中、護摩壇山南側のの五百原渓谷(いもばらけいこく)は、紅葉の名所で、例年10月下旬〜11月上旬見頃。
紅葉シーズンを中心に、サイクリングも多いので車の運転にあたっては注意が必要。

25kmの山岳区間中、26ヶ所もの県境またぎが!

高野龍神スカイライン

高野龍神スカイラインは和歌山・奈良の県境をクネクネとまたぎながら走るため、沿線には50ヶ所以上の県境表示があることにも注目を。
25kmの山岳区間中、26ヶ所もの県境またぎがあるのです。
県境アナウンス付のカーナビなら大いに楽しめる県境マニア絶賛の場所になっています。

高野龍神スカイライン
名称 高野龍神スカイライン/こうやりゅうじんすかいらいん
所在地 和歌山県伊都郡高野町〜田辺市龍神村龍神
問い合わせ 龍神観光協会 TEL:0739-78-2222
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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和歌山県田辺市と奈良県吉野郡十津川村県との県境に位置する標高1372mの山が護摩壇山(ごまだんざん)。古来から修験道の場で護摩を焚いたことが名の由来です。源平の合戦最中に陣中から逃れ、高野山で出家したという平維盛が、山頂で護摩を焚き一門の吉

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