紀伊風土記の丘

和歌山県立紀伊風土記の丘

和歌山市東の郊外、岩橋(いわせ)の丘陵地に広がる岩橋千塚古墳群(いわせせんづかこふんぐん)。この古墳群を中心に竪穴住居や紀伊風土記の丘資料館などが整備されたのが、和歌山県立紀伊風土記の丘です。紀氏に始まる紀伊国造(きのくにのみやつこ)に関連する古墳群で、律令制以降は日前神宮・國懸神宮(古墳群の西方に鎮座)の神官となりました。

400基の古墳に紀伊国の古代の歴史を学ぶ

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65haという広大な敷地には国の特別史跡である約430基の古墳をはじめ、県内出土の考古学、民俗資料を展示した紀伊風土記の丘資料館、復原された古墳時代の竪穴住居や「製塩炉」、旧柳川家住宅(国の重要文化財/現・海南市で漆器の製造販売を業としている旧家)、旧谷山家住宅(国の重要文化財/現・海南市で代々海運と漁業を営んできた旧家)など、紀州の代表的古民家を移築復原した江戸時代の民家集落、約70種の万葉植物と歌碑が立つ万葉植物園などが点在し、まるで敷地全体が博物館(フィールドミュージアム)。

特別史跡・岩橋千塚古墳群がある「遺跡博物館地区」(公開古墳は12基で石室を公開)、古民家集落、竪穴式住居(復元)、万葉植物園のある「野外博物館地区」に分かれています。
公開古墳の石室見学用に紀伊風土記の丘資料館の受付で懐中電灯を貸し出してくれます。

園内にはこれらをめぐる遊歩道が3コース整備され、1〜2時間まで時間と体力に応じて散策可能。
また標高150mに位置する展望台からは、和歌山市街や紀ノ川、和泉山脈が一望のもと。

ちなみに律令制時代に紀伊国の国府となった場所は、いまだ定かではありませんが、和歌山市府中の府守神社周辺だと推測されています。
紀伊国分寺跡は、その遺構が紀の川市にあります。

和歌山県立紀伊風土記の丘

取材・画像協力/和歌山県

紀伊風土記の丘
名称紀伊風土記の丘/きいふどきのおか
所在地和歌山県和歌山市岩橋
関連HP紀伊風土記の丘公式ホームページ
電車・バスでJR和歌山駅から和歌山バス紀伊風土記の丘行きで20分、終点下車、徒歩5分
ドライブで阪和自動車道和歌山ICから約3.5km
駐車場80台/無料
問い合わせ紀伊風土記の丘 TEL:073-471-6123/FAX:073-471-6120
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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