山口県長門市、仙崎市街と青海大橋で結ばれる青海島にある公園が、王子山公園。かつて仙崎と青海島が陸続きであった時代、吉備真備(きびのまきび)が王子山に素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀り、祇園社としたのが仙崎市街の八坂神社の起源と伝えられています。
金子みすゞが「龍宮みたいに浮かんでる」と詠んだ地
童謡詩人・金子みすゞの詩碑が立つ展望台一帯の標高33.9mの八王子山と、王子山を総称して王子山公園と総称していますが、青海大橋と仙崎市街を一望にする地。
ソメイヨシノと八重桜あわせて約100本ほどが咲き誇る桜の花咲く春は、花見客で賑わいます。
公園を巡る遊歩道もあり、散策に最適です。
金子みすゞが、ふるさと仙崎の風景を綴った童謡『仙崎八景』のひとつ『王子山』で、「木の間に光る銀の海、わたしの町はそのなかに、龍宮みたいに浮かんでる」と記しています。
金子みすゞの童謡は、『金子みすゞ全集』(JULA出版局)に収録されています。
王子山北の入江、大泊は、遣唐使などの風待ち湊だったと推測でき、王子社(神仏習合時代の王子権現社)も鎮座していることから、かつてこの地に王子神(おうじがみ)が祀られたことが王子山(王子権現が祀られた山=東京・王子に同じ)、八王子山(八王子権現の社が祀られた山の意=東京・八王子に同じ)の山名の由来です。
王子は凹地(あふち)に由来する地名とする説もあり、9000万年前の巨大カルデラ火山の底だった青海島のダイナミックな地形を表した地名とも考えられます。
王子山公園の入口は、青海大橋を渡った先、左手に駐車場。
展望台には階段で上ります。
ちなみに仙崎八景(童謡八景)は、王子山、大泊港、弁天島、花津浦、極楽寺、祇園社(八坂神社)、波の橋立、小松原です。
王子山公園 | |
名称 | 王子山公園/おおじやまこうえん |
所在地 | 山口県長門市仙崎 |
関連HP | 長門市観光コンベンション協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR仙崎駅からサンデン交通バス、防長交通バス静ヶ浦行き、通行き、大泊行きで5分、王子山公園下車、すぐ |
ドライブで | 中国自動車道美祢ICから約33km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 長門市観光政策課 TEL:0837-23-1137/FAX:0837-22-6487 |
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