寂地峡・五竜の滝

西中国山地国定公園に指定された山口・島根県境、寂地山(じゃくちさん/標高1337m)の山中にある峡谷が寂地峡(じゃくちきょう)。ブナの原生林に覆われた峡谷にあり、18の滝がある犬戻峡と7つの滝がある竜ヶ岳峡の2つの峡谷があります。このうち犬戻峡には、5つの滝が連続する五竜の滝があり、「日本の滝百選」にも選定。

龍を冠した5つの滝を観賞する自然遊歩道を歩こう

登龍の滝
紅葉シーズンは絶景に

犬戻峡にある犬戻十八滝のうち、龍尾の滝(上段15m+下段5m)、登龍の滝(とりゅうのたき/落差8m)、白龍の滝(落差10m)、龍門の滝(落差18m)、龍頭の滝(落差14m)という龍が付いた五瀑を「五竜の滝」と総称しています。
屹立する200mもの奇岩怪岩をぬって流れ落ちる5つの滝をめぐる寂地峡自然遊歩道も整備され、龍頭の滝往復で所要1時間ほど(周回ルートもある)。
ただし、遊歩道は急な坂道と階段の連続なので足回りはしっかりと。

駐車場から徒歩3分で最下流に位置する龍尾の滝。
龍尾の滝近くには「延齢の水」もあって、給水が可能。
夏なら滝下で水遊びも可能。

寂地川の清流は、アマゴ、イワナが生息し、環境省の「名水百選」にも選定されています(指定の名称は「寂地川」)。

なお、寂地峡入口の宇佐八幡宮境内には樹齢1000年を超える「宇佐の大杉」があり、「宇佐八幡宮のスギ巨樹群」として山口県の天然記念物に指定されているので、時間があれば寄り道を。
1108(天仁元)年、常国太郎左衛門尉が豊前国(現・大分県)宇佐八幡宮の分霊を勧請して創建したという古社です。

最下流に位置する龍尾の滝
龍尾の滝手前に日本の滝百選、名水百選の碑が

 

寂地峡・五竜の滝
名称 寂地峡・五竜の滝/じゃくちきょう・ごりゅうのたき
Goryu-no-taki Falls of Jyakuchikyo
所在地 山口県岩国市錦町宇佐
関連HP 岩国市公式ホームページ
電車・バスで 錦川鉄道錦町駅から岩国市生活交通バス寂地峡行きで1時間、寂地峡入口下車、徒歩10分
ドライブで 中国自動車道吉和ICから約16km、六日市ICから約20kmで寂地峡入口
駐車場 寂地峡入口(5台/無料)・寂地峡案内所前(50台/無料)
問い合わせ 寂地峡案内所 TEL:0827-74-0776
岩国市錦総合支所地域振興課 TEL:0827-72-2110
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

寂地川

中国山地の山口・島根県境にそびえる寂地山(標高1337m)を源とする寂地川。寂地峡と呼ばれる美しい渓谷を形成し、日本の滝百選に選定の五竜の滝(龍の名がつく5つの瀑布)もありますが、その清冽な水は、ワサビの栽培などにも利用され、環境省の名水百

 

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