下関市の沖合400mに浮かぶ巌流島(がんりゅうじま)は、関門海峡に浮かぶ小島。正式名は船島ですが、佐々木小次郎の号である厳流から今では巌流島と呼ばれています。二刀流の達人・宮本武蔵と燕返しで知られる、佐々木小次郎が慶長17年4月13日(1612年5月13日)に決闘した場といわれています。
宮本武蔵と佐々木小次郎決闘の場
巌流島の決闘は吉川英治や村上元三の小説にも描かれ、平成15年のNHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』の舞台にもなっています。
無人島である巌流島へは下関(唐戸)と門司港から関門汽船の巌流島連絡船が運航(往復もできますが下関〜巌流島〜門司と関門海峡を渡ることも可能)。
巌流島は大河ドラマ放映をきっかけに海上公園として整備され、東岸には海沿いに散策路が設けられ、決闘の地を連想させる人工海浜、休憩できるベンチや東屋も設置されています。
島の東側、展望広場には武蔵・小次郎の像も設置。
「小倉碑」にも記される巌流島の決闘
ちなみに佐々木小次郎の出身は熊本藩・豊田景英が編纂した『二天記』では越前国宇坂庄浄教寺村(現福井県福井市浄教寺町)となっていますが、豊前国田川郡副田庄(現福岡県田川郡添田町)とする説もあり定かでありません。
『二天記』が編纂されたのは安永5年(1776年)。
つまり巌流島の戦いの150年も後なので、慶長17年4月13日という日付すら正しいのかどうか疑問視する研究者も多いのです。
手向山の山頂に宮本武蔵の養子・宮本伊織が武蔵の菩提を弔うために、承応3年(1654年)に建立した「小倉碑」には、「長門と豊前との際、海中に嶋有り。舟嶋と謂ふ。両雄、同時に相会す。岩流、三尺の白刃を手にして来たり、命を顧みずして術を尽くす。武蔵、木刃の一撃を以て之を殺す」と巌流島の戦いが記されていますが、日時には触れられていません。
決闘当時、船島は小倉藩領で、佐々木小次郎が小倉藩剣術指南役だったことから決闘の地に離島が選ばれたと推測されています。
巌流島 | |
名称 | 巌流島/がんりゅうじま Ganryujima Island |
所在地 | 山口県下関市彦島舟島648 |
関連HP | 下関市公式観光サイト |
電車・バスで | JR下関駅からタクシーで10分、唐戸桟橋から関門汽船で10分 |
ドライブで | 中国自動車道下関ICから約3.6km(10分)で唐戸ターミナル駐車場、唐戸桟橋から関門汽船で10分 |
駐車場 | 唐戸市場駐車場(527台/1時間まで無料、以降有料)、カモンワーフ駐車場(95台/有料)など |
問い合わせ | 関門汽船下関支店 TEL:083-222-1488/FAX:083-223-3096 |
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