甲州夢小路・時の鐘

甲州夢小路・時の鐘

山梨県甲府市丸の内1丁目、舞鶴城公園(甲府城跡)からJR中央本線・身延線を隔てた北側、甲州夢小路の一画に建つのが、時の鐘。平成25年に新造されたもので、法性山玄法院(現・甲府市天神町2丁目)にあった鐘楼を模したもの(玄法院の鐘楼は戦後、取り壊され現存していません)。

レトロな鐘楼を復元し、甲府の新しいランドマークに

甲州夢小路・時の鐘

17世紀半ばに、江戸の時鐘が全国に普及し、甲府城下では、寛文年間(1661年〜1673年)頃、横近習町(現・甲府市中央2丁目)の超勝山歓喜院(廃寺)に城下に時を告げる時鐘を吊るす鐘楼が建設されました。
大老にまで上り詰めた甲府藩主・柳沢吉保(やなぎさわよしやす)の城下町整備で、時の鐘は宝永5年(1708年)に愛宕町へ移転、その後火災にあったため、文化15年(1818年)に再建され、明治5年まで使われていました。
その愛宕町の鐘楼を模したとされるのが、甲州夢小路のモデルとなった法性山玄法院の鐘楼。
法性山玄法院の鐘楼の写真、鳥瞰図、礎石を基に、底辺3間(5.4m)角、高さ5丈(15m)、銅張の外壁といった仕様で、忠実に再現しています。
つまりは、愛宕町の鐘楼に似せたものを復元したということに。

さらにボタンを押すと20秒後に鐘が鳴る仕組み。
夜間はライトアップされ、幻想的な空間となっています。

ちなみに、甲州夢小路は、明治、大正、昭和初期の甲府城下町を再現した一画で、甲府の新しいランドマークです。

甲州夢小路・時の鐘
甲州夢小路・時の鐘
名称 甲州夢小路・時の鐘/こうしゅうゆめこうじ・ときのかね
所在地 山梨県甲府市丸の内1-1-25
関連HP 甲州夢小路公式ホームページ
電車・バスで JR甲府駅から徒歩3分
ドライブで 中央自動車道甲府南ICから約10km
駐車場 甲州夢小路駐車場(24台/有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 甲州夢小路 TEL:055-298-6300/FAX:055-298-6301
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

甲府城

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甲府市歴史公園・甲府城山手御門

甲府城は中央本線の開通で分断されていますが、甲府駅北口部分が歴史公園として発掘保存され、山手御門が復元されています。山手御門とは、土橋を渡って最初にくぐる山手門(やまのてもん)と虎口先の山手渡櫓門(やまのてわたりやぐらもん)の総称で、甲府城

 

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