毎年7月15日18:00~、山口県下関市の赤間神宮で『耳なし芳一まつり』(『耳なし芳一琵琶供養祭』)が行なわれます。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)著『怪談』のなかで紹介されている有名な平家伝説の『耳なし芳一』を弔う祭礼。
芳一堂、七盛塚で墓前祭・琵琶演奏
耳なし芳一は、赤間ヶ関阿弥陀寺(現在の赤間神宮)に住んでいた盲目の琵琶法師。
あまりに美しいその調べに平家の亡霊も聞きに来るという話。
赤間神宮境内にある「芳一堂」や平家一門の墓「七盛塚」(ななもりづか)などを前に、墓前祭(神事)や琵琶演奏などが行なわれます。
『耳なし芳一琵琶供養祭』は赤間神宮本殿内で斎行。
第2部は竜宮殿内で行なわれ、有料。
耳なし芳一
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が『怪談』のなかで「耳なし芳一」を著すのにあたって典拠としたのは、一夕散人(いっせきさんじん)著『臥遊奇談』(5巻5冊合計7話の怪談奇談集)第二巻「琵琶秘曲泣幽霊(びわのひきょくゆうれいをなかしむ)」。
八雲の妻・セツの『思ひ出の記』によれば天明2年に出版された『臥遊奇談』木版本をセツが、できるだけ憶えて、八雲に語り、その話をもとに再話したもの。
「『怪談』の初めにある芳一の話は大層ヘルンの気に入った話でございます。なかなか苦心いたしまして、もとは短い物であったのをあんなにいたしました。」(『思ひ出の記』)
『臥遊奇談』でも悲運の琵琶法師は「耳きれ芳一」と記されています。
赤間神宮『耳なし芳一まつり』|下関市 | |
開催日時 | 毎年7月15日18:00~ |
所在地 | 山口県下関市阿弥陀寺町4-1 |
場所 | 赤間神宮 |
関連HP | 下関市公式ホームページ |
電車・バスで | JR下関駅からサンデン交通バス山陽方面行きで10分、赤間神宮前下車 |
ドライブで | 中国自動車道下関ICから約3.6km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 赤間神宮耳なし芳一まつり実行委員会 TEL:083-231-4138 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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