十和田湖遊覧船

十和田湖の湖上遊覧を行なう十和田湖遊覧船は、十和田観光電鉄が運航。奥入瀬渓谷の入口である子ノ口（ねのくち）から御倉半島、中湖（なかのうみ）、中山半島を巡って十和田湖観光の中心地、休屋（やすみや）に至るコースと、休屋を起点に中山半島、中湖を巡る2コースが用意されています。ドライブ途中なら休屋起点のコースに乗船が便利。

子ノ口、休屋の2つの桟橋から遊覧船が十和田湖上に出航

十和田湖の遊覧船は大正元年8月14日に子ノ口〜休屋間で十和田保勝会が運航が始めたという歴史あるもの。
実際、スケールの大きな十和田湖の二重カルデラの魅力は、遊覧船に乗るとよくわかります。
まず外輪山に囲まれた外側部分（湖全体）と、御倉半島、中山半島に囲まれた中湖部分の2重に巨大な凹地があることが船上から周囲の山々を眺めるとはっきりと理解することができます。
御倉半島と中山半島に挟まれた中湖では327mの水深を示し、日本では第3位の深さ。
御倉半島先端部のカルデラ内壁部分には高さ220mに及ぶ大岩壁「千丈幕」もあり、遊覧船からだと間近に眺めることができます。

一般船室のほか。グリーン船室もあるので、団体乗船時や紅葉シーズンで混雑の際は、グリーン船室もおすすめです。

鉄道がなくて遊覧船のある私鉄、十和田観光電鉄

平成24年3月31日までは三沢駅〜十和田市駅までの鉄道路線、十和田観光電鉄線も運行していたのが十和田観光電鉄。
平成24年4月1日付けで廃線となったため、電鉄という会社名ながら、現在はバス運行とホテル事業（国際興業東北グループのため「十和田富士屋ホテル」を経営）、そして十和田湖の遊覧船事業になっています。

泊まって納得！十和田湖周辺取材班おすすめの宿は!?

十和田湖の良さは、カルデラ湖で、国立公園らしい優雅な雰囲気が残されていること。
つまりは芝生の園地が広がったり、のんびるするのに最適な地ということ。
下世話な観光地によくある猥雑（わいざつ）な看板も、客引き見当たりません。
そんな十和田湖でのんびりできるのは、やはりハードばかりでなく、宿のソフト面の充実にも目をむけたいところ。
取材班のイチオシは、「十和田プリンスホテル」と「十和田ホテル」。
ともに連泊、滞在にも最適です。

十和田プリンスホテル

全国でリゾートホテルを展開するプリンスホテル。
十和田湖の休屋から少し離れた湖畔の一等地に十和田プリンスホテルは建っています。
キャッチフレーズは「湖畔のオーベルジュ」。
季節とプランを上手に選べば2食付きで1万2000円以下も！
温泉露天風呂もあるので連泊や滞在もおすすめです。

十和田ホテル

昭和15年の東京オリンピック（幻のオリンピックです）を前に、日本を訪れる外国人観光客のための宿として、政府の要請で建てられたのが十和田ホテル。
秋田・青森・岩手の三県から宮大工80名を集めて技術を競わせ、秋田杉の巨木をふんだんに使った3階建ての建物には圧倒されます。
別館の洋室利用なら、和室よりもエコノミーに泊まることが可能。
夕食は和洋折衷料理。
温泉ではありませんが、展望露天風呂も自慢のひとつ。
ちなみに、国の登録有形文化財、近代化産業遺産に認定！