纒向遺跡
古墳時代前期の大規模集落である奈良県桜井市の纒向遺跡(まきむくいせき)。南東端に位置するホケノ山古墳は3世紀前半頃に造られた日本でも最も古い部類に属する前方後円墳。一帯には古墳時代初頭から前期に造られた古墳が数多く残され…
古墳時代前期の大規模集落である奈良県桜井市の纒向遺跡(まきむくいせき)。南東端に位置するホケノ山古墳は3世紀前半頃に造られた日本でも最も古い部類に属する前方後円墳。一帯には古墳時代初頭から前期に造られた古墳が数多く残され…
藤ノ木古墳は、奈良県斑鳩町にある6世紀後半の築造と推定される直径48m、高さ9mほどの円墳で被葬者は不明。石室内からは鳳凰、象、鬼面などの透彫を施した見事な金銅製の馬具が出土し、石室に収められた家形石棺内からは金銅製の冠…
奈良県桜井市にある華厳宗の寺、安倍文殊院(あべもんじゅいん)。京都府宮津市の切戸文殊(智恩寺)、山形県高畠町の亀岡文殊(大聖寺)に並び「日本三文殊」のひとつ。大化改新の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂(あべのくらは…
奈良県桜井市初瀬に建つ真言宗豊山派総本山の古刹が長谷寺(はせでら)。正式には豊山神楽院長谷寺といい、朱鳥元年(686年)、僧・道明が天武天皇のために銅板法華説相図(千仏多宝仏塔=国宝)を安置したことが始まり。舞台造り(懸…
奈良県明日香村を見下ろす小峰・岡山の山腹に建つ古刹が岡寺で、正式名は東光山真珠院龍蓋寺(とうこうさんしんじゅいんりゅうがいじ)。岡に立つ寺という意味で、岡寺と通称されています。寺伝によれば、天智2年(663年)、天智天皇…
奈良県高取町にある壺阪寺は、大宝3年(703年)、弁基上人が開基と伝えられる古刹。それを証明するかのように境内からは藤原京時代の瓦が出土しています。京都・清水寺(きよみずでら)の北法華寺に対し南法華寺が寺の正式名で、長谷…
奈良市にある不退寺(ふたいじ)は、『大和國金龍山不退寺縁起』によれば、承和14年(847年)、平城天皇(へいぜいてんのう)が退位後暮らした「萱の御所」に、孫の在原業平(ありわらのなりひら)が自ら刻んだ仏像を安置し、「不退…
美濃・岩村城(岐阜県恵那市岩村町)、備中松山城(岡山県高梁市)とともに「日本三大山城」に数えられる名城が奈良県高市郡高取町にある高取城。南北朝時代、元弘2年・正慶元年(1332年)、南朝方の越智邦澄(おちくにずみ)によっ…
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のうち、吉野山から大峯山を経て熊野本宮大社に至る80kmの「大峯奥駈道」(おおみねおくがけみち)の中心的存在が大峯山寺(おおみねさんじ)。山上ヶ岳(1719.2m)の山頂近くに建っていま…
奈良県橿原市にある奈良県最大の前方後円墳が丸山古墳(五条野丸山古墳/畝傍陵墓参考地)。墳丘長318mという全国第6位の規模の大王墓となっています。築造は6世紀後半と推定され、欽明天皇とその妃の堅塩媛(そがのきたしひめ)の…
奈良県天理市にある柳本古墳群のひとつで、柳本古墳群では最大の古墳が渋谷向山古墳(しぶたにむかいやまこふん)。実際の被葬者は定かでありませんが、宮内庁は「山邊道上陵」(やまのべのみちのえのみささぎ)として第12代・景行天皇…
奈良県天理市の柳本古墳群にある前方後円墳が行燈山古墳(崇神天皇陵)。墳丘長は242mという全国16位という巨大な古墳で、実際の被葬者は定かでありませんが、宮内庁は「山邊道勾岡上陵」(やまのべのみちのまがりのおかのえのみさ…
奈良県桜井市にある古墳時代前期の大規模集落である纒向遺跡(まきむくいせき)の南端にある古墳が箸墓古墳(はしはかこふん)。墳丘長280m、3世紀後半に築造されたと推測される日本最古の大型前方後円墳です。卑弥呼(ひみこ)の墓…
飛鳥(あすか=明日香村)の中心に位置する標高147.7mの小高い丘が甘樫丘(あまかしのおか)。東麓は、大化の改新以前に蘇我蝦夷(そがのえみし)・蘇我入鹿(そがのいるか)の屋敷があったと推定される場所。一帯は歴史公園(国営…
奈良県高市郡明日香村にある飛鳥寺(あすかでら)は、日本最古の寺。朝鮮半島にあった古代の国家、百済(くだら)から工人(技術者)が呼ばれ、崇峻元年(588年)に建築を開始し、推古4年(596年)に完成したと伝えられる本格的な…
宇陀市にある室生山の山麓から中腹にかけてが境内となった山岳寺院が室生寺(むろうじ)。同じ真言宗で女人禁制だった高野山金剛峯寺に対し、室生寺は女人の参詣を許可したため、「女人高野」と呼ばれています。国鉄の『ディスカバージャ…
「女人高野」として有名な奈良県宇陀市の室生寺(むろうじ)。安置される美しい仏像でも知られますが、弥勒菩薩立像(重文)を安置するのが金堂前庭に建つ弥勒堂(みろくどう)です。入母屋造り(いりもやづくり)、杮葺き(こけらぶき)…
真言宗室生寺派大本山で高野山・金剛峯寺とは異なり、古から女性の参詣が許され「女人高野」と呼ばれた室生寺、その本堂が灌頂堂(かんじょうどう)です。その真言密教の最も大切な法儀、灌頂を行なう堂が灌頂堂で、真言寺院の中心である…