千葉県野田市上花輪にある江戸時代、上花輪村(現・野田市上花輪)の名主・高梨兵左衛門の屋敷と庭園を再生したミュージアムが上花輪歴史館。高梨家は、17世紀から醤油醸造にも携わってきた名家で、庭園は、高梨氏庭園として昭和の作庭では全国初の国の名勝に指定されています。
上花輪村の名主職・高梨家の住居を公開
高梨兵左衛門は、大正6年、茂木家、堀切家(流山)とともに「野田醤油株式会社」を設立し、現在のキッコーマン発展の基礎を築いています。
3000坪の敷地に建つ家屋、土蔵、庭園は、名家ならではの風格を感じさせます。
記録に残る野田の醤油醸造は、寛文元年(1661年)、19代・高梨兵左衛門が創始したもの。
舟運により、常陸の大豆、下総・上州・相模の小麦、行徳の塩など原料が入手でき、江戸川の水質が醤油醸造に最適だったのがその背景に。
その後、茂木七左衞門家が明和3年(1766年)、味噌醸造から醤油醸造に転じています。
文政7年(1824年)には19軒の造醤油仲間を数え、東日本の一大産地に発展。
高梨家前には、明治33年~大正15年、醤油や原材料の輸送を担い、江戸川と野田町駅を結び、人力で貨車・客車を引っ張るという「野田人車鉄道」が走っていました(関東大震災後にトラック輸送に変化)。
上花輪歴史館(高梨氏庭園) | |
名称 | 上花輪歴史館(高梨氏庭園)/かみはなわれきしかん(たかなししていえん ) |
所在地 | 千葉県野田市上花輪507 |
関連HP | 上花輪歴史館(高梨氏庭園)公式ホームページ |
電車・バスで | 東武野田線野田市駅から徒歩15分 |
ドライブで | 常磐自動車道柏ICから約10km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 上花輪歴史館 TEL:04-7122-2070/FAX:04-7122-2070 |
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