東京23区の盲腸線 全5線

起点あるいは終点のどちらかが他の路線に接続していない「行き止まりの路線」が盲腸線。東京23区内には5つの盲腸線があり、そのうちの3線は単線です。寺社への参詣鉄道として開業、遊園地へのアクセス路線として開業、ターミナル駅への乗り入れなどそれぞれが歴史を秘めている点にも注目を。

盲腸線には誕生の歴史が秘められている!

西新井大師への参詣鉄道として開業した東武大師線は全線単線でわずか1.0kmの距離しかありませんが、本線への乗り入れもなく、大師前駅では「盲腸線の終点」たる風情が漂っています。
この大師前駅、自動改札機、自動券売機、自動精算機はおろか、改札すらない無人駅でしたが、2026年3月1日に自動改札機と券売機を備えた改札口が新設されています。

同様に、京成金町線も柴又帝釈天への参詣を目的に開業した人車鉄道が前身です。
少し異色な西武豊島線は、大正14年9月15日に開園「練馬城址 豊島園」へのアクセス路線として開業。
練馬城を築いたのが豊島氏ということで、豊島園という庭園が誕生、そこへのアクセスルートなので豊島線と称したため、全線が練馬区内にあるのです。

東武亀戸線も、まだ東武鉄道が浅草乗り入れが実現せず、都心のターミナル駅がなかった頃、ターミナル駅を模索して延伸した路線。亀戸駅で総武鉄道(現・総武本線)に乗り入れ、当時は房総へのターミナル駅だった両国駅に乗り入れていたのです。

少し異色の盲腸線は東京メトロ千代田線北綾瀬支線で、こちらは綾瀬車両基地近くに駅(北綾瀬駅)を設け、旅客輸送を担ったもの。
つまりは引き込み線を旅客営業用に転用したという路線です。

盲腸線にはそれぞれの歴史があるので、東京都内のミニトリップにも最適です。

東京23区の盲腸線 全5線

路線名区間概要
1東武大師線
(全線単線)
西新井駅〜大師前駅/1.0km
(足立区内で完結)
昭和6年12月20日開業
西新井大師への参詣鉄道
ワンマン運転を実施
2東武亀戸線曳舟駅〜亀戸駅/3.4km
(墨田区)〜(江東区)
明治37年4月5日開業
当初は両国駅まで乗り入れ
3東京メトロ千代田線
北綾瀬支線
綾瀬駅〜北綾瀬駅/2.1km
(足立区内で完結)
綾瀬車両基地への路線を活用
ワンマン運転を実施
4西武豊島線
(全線単線)
練馬駅〜豊島園駅/1.0km
(練馬区)
昭和2年10月15日開業
豊島園へのアクセス路線
池袋駅から直通運転を実施
5京成金町線
(全線単線)
京成高砂駅〜京成金町駅
/2.5km
(葛飾区内で完結)
明治32年12月17日開業の
帝釈人車鉄道が前身
柴又帝釈天への参詣鉄道
東京23区の盲腸線 全5線
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