千葉県香取市大倉にある香取神宮第一摂社が側高神社(そばたかじんじゃ)。社伝によれば、香取神宮と同じ神武天皇18年の創建の古社。天保4年(1833年)の『香取志』(小林重規著)にも香取神宮の第一摂社と記されています。
香取神宮第一の摂社
かつて利根川・北浦・外浪逆浦(そとなさかうら)を含んだ地域を「香取ヶ浦」と通称していましたが、その香取ヶ浦を眼下にする風光明媚な高台に鎮座する古社。
天日鷲命(あめのひわしのみこと)、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、武雷命(たけいかづちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)の4柱の神を合祀していますが、古来から祭神は神秘として口にすることを許されず、「側高大神」と通称されています。
社殿は、鎌倉時代以前には香取神宮の式年遷宮と同時に造り替えられていたと推測されています。
現存する本殿は寛文5年(1665年)の築で千葉県の文化財。
参道に「春の甕(かめ)」、「夏の甕」、「秋の甕」、「冬の甕」と呼ばれる4つの甕が置かれていますが、この甕のなかに入った水の量が、その年のそれぞれの季節の降水量なのだとか。
境内には樹齢500年を超える夫婦杉があり、幹回り7.4mの杉の神木も聳え立っています。
1月第2日曜日に齋行される『髭撫祭』(ひげなでまつり)は、鎌倉時代の建保2年(1214年)から続く歴史あるもの。
立派なひげを撫でるのが御神酒を「もっと飲め」という合図が名の由来になった奇祭。
側高神社 | |
名称 | 側高神社/そばたかじんじゃ |
所在地 | 千葉県香取市大倉1 |
電車・バスで | JR香取駅から徒歩30分。または、JR佐原駅から小見川行きバスで側高神社下車、徒歩5分 |
ドライブで | 東関東自動車道佐原香取ICから約6km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 側高神社 TEL:0478-57-1545 |
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