提灯(ちょうちん)とは本来、手に下げる明かりのこと。夜祭などの祭礼に使われることも多く、その代表格の秋田竿燈まつり(秋田県秋田市)、二本松の提灯祭り(福島県二本松市)、尾張津島天王祭(愛知県津島市)が「日本三大提灯祭」に数えられています。室町時代や江戸時代に創始された歴史ある提灯を使った祭礼です。
秋田竿燈まつり
開催日:毎年8月3日~8月6日
開催場所:秋田県秋田市
歴史:宝暦年間(1751年~1763年)に創始
内容:竿燈全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立て、額・腰・肩などにのせ、豊作を祈る行事。重さ50kg、長さ12mの大若(おおわか)には提灯が46個下がり、230本の竿燈が登場するので、1万個におよぶ提灯が揺らめくことに。
文化財指定:国の重要無形民俗文化財
二本松の提灯祭り
開催日:毎年10月の第1 土・日・月曜
開催場所:福島県二本松市
歴史:寛永20年(1643年)頃創始
内容:300個余り紅提灯が付けられた7台の金箔漆塗りの太鼓台が二本松の市街を練り歩きます。
文化財指定:福島県重要無形民俗文化財(『二本松神社例大祭』)
尾張津島天王祭
開催日:毎年7月の第4土・日曜
開催場所:愛知県津島市
歴史:室町時代に創始(織田信長も見学)
内容:酷暑の夏に、疫病が流行しないように祈願する祭り。船2艘を横に連結し、中心に真柱を立て、そこに1年の月数12個(閏年13個)の提灯をつけ、半円形に1年の日数365個(閏年は366個)の提灯を装着。提灯が飾り付けられた巻藁舟5艘が御旅所に漕ぎ渡る。
文化財指定:国の無形民俗文化財、尾張津島天王祭車楽(だんじり)舟行事としてユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録/「日本三大川祭」、「日本三大祇園祭」
日本三大提灯祭とは!? | |
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