岩手県の城跡で、日本100名城に選定されるのが岩手藩の藩庁、盛岡城。そして続日本100名城が、その前身となる九戸城です。これに国の史跡で、蝦夷(蝦夷)対策、東北経営の拠点だった古代城柵の胆沢城(奥州市)、志波城(盛岡市)、徳丹城(紫波郡矢巾町)が岩手県の五大名城といえるでしょう。
盛岡城|日本100名城
所在地:岩手県盛岡市内丸岩手公園
築城年:慶長3年(1598年)
築城者:南部信直
主な城主:歴代盛岡藩主の南部氏
史跡:国の史跡
遺構:石垣、土塁、堀など
備考:鶴ヶ城(若松城)、白河小峰城と並び「東北三名城」のひとつ
岩手公園として整備され、日本の歴史公園100選、日本の都市公園100選にも選定
九戸城|続日本100名城
所在地:岩手県二戸市福岡城ノ内
築城年:明応年間(1492年〜1501年)
築城者:九戸氏
主な城主:九戸政実、蒲生氏郷
史跡:国の史跡
遺構:曲輪、石垣、堀、土塁/本丸にある野面(のづら)の古式穴太積み(こしきあのうづみ)の石垣は、蒲生氏郷配下の穴太衆(あのうしゅう)によるものとされ、東北最古
備考:九戸城ガイドハウスがあり、4月上旬~11月の間なら九戸城ボランティアガイドが無料でガイドしてくれます
胆沢城
所在地:岩手県奥州市水沢区佐倉河
築城年:延暦21年(802年)
築城者:坂上田村麻呂
主な城主:坂上田村麻呂
史跡:国の史跡
遺構:政庁跡、官衙(かんが)跡など
備考:9世紀初めに鎮守府が国府がある多賀城から胆沢城に移転し、東北経営の中心的な存在に
奥州市埋蔵文化財調査センターに模型を展示
志波城
所在地:岩手県盛岡市下太田方八丁
築城年:延暦22年(803
築城者:坂上田村麻呂
主な城主:坂上田村麻呂
史跡:国の史跡
遺構:外郭櫓門、政庁南門、東門、築地塀などを復元
備考:朝廷への帰属を拒んでいた蝦夷(えみし)を鎮圧統制するのが築城の主目的
造営後約10年で、雫石川の水害を理由に、徳丹城に機能移転
志波城古代公園として整備
徳丹城
所在地:岩手県紫波郡矢巾町西徳田第6地割
築城年:弘仁3年(812年)
築城者:文室綿麻呂(ふんやのわたまろ)
主な城主:文室綿麻呂/蝦夷(えみし)討伐の前線基地で東北経営の拠点
史跡:国の史跡
遺構:政庁跡など
備考:隣接する矢巾町歴史民俗資料館に、徳丹城から出土した土器や木製品などを展示
岩手県五大名城とは!? | |
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