門司港駅

昭和63年、現役の鉄道駅として初めて国の重要文化財に指定された歴史ある駅舎が門司港駅。建設されたのは大正3年で、駅舎の場所を200mほど移して本格的なネオ・ルネサンス様式を採用した木造2階建ての現駅舎を建築しています。ドイツ人技師ヘルマン・ルムシュッテル監修で、イタリア・ローマのテルミニ駅を模して造られています。

歴史的価値の高い九州最古の駅

門司港駅の構内には、今でも構内に青銅製の手水鉢(ちょうずばち)や神殿風の円柱などがあり、大正ロマンの香りを色濃く漂わせています。
青銅製の手水鉢、御影石の男性用小便器、大理石とタイルを貼った洗面所、当時としては非常に珍しい水洗式トイレなどもあるのでぜひトイレもお見逃しなく。
戦時中の貴金属供出から免れた手水鉢は「幸運の手水鉢」とも。
また、日本の鉄道開業100周年を記念して建立された九州の鉄道起点を示す0哩(マイル)標のモニュメントもホームの脇に立っています。

日没後は、駅前の噴水とともにライトアップされ、幻想的な光景が浮かび上がります。

構内には北九州市観光協会の門司港駅観光案内所も設置されており、門司港レトロの玄関口としての機能も有しています。

海外からの帰国者、復員者がのどを潤した「帰り水」
九州の鉄道基点となったことを記念した「0哩」碑
「幸運の手水鉢」と呼ばれる青銅製の手水鉢
大正3年の駅舎開業以来の「安全の鐘」

関門連絡船

門司港駅の開業は九州鉄道時代の明治24年。
開業時の駅名は門司駅で、関門連絡船(本州と九州を結ぶ鉄道連絡船)の桟橋とは地下道で結ばれていました。
国鉄(開業当初は山陽鉄道)は、明治34年〜昭和39年の間、下関駅と門司港駅の間を鉄道連絡船(関門航路)で結んでいました。
関門鉄道トンネル開通直前での運航回数は53往復といかに輸送量があったのかがわかります。
門司港駅には関門連絡船通路跡も残っているので見学を。
関門連絡船通路跡とともに関門航路関連遺産として近代化産業遺産にも認定されています。

大正3年の駅舎完成当時の門司港駅
門司港駅
名称門司港駅/もじこうえき
所在地福岡県北九州市門司区西海岸1-5-31
関連HP門司港レトロ公式ホームページ
電車・バスでJR門司港駅下車
ドライブで関門自動車道門司港ICから約2.3km
駐車場門司港駅自動車整理場(27台/20分まで無料、以降有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせJR九州門司港駅 TEL:093-321-8843
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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