福井県坂井市にある丸岡城は、1576年に柴田勝家の甥・柴田勝豊(しばたかつとよ)築城。その天守は、現存12天守に数えられる貴重な国の重要文化財、そして北陸では唯一の現存天守です。合戦の時に大蛇が現れて、霞を吹いて城を隠したという伝説から、霞ヶ城という別名を持っています。(取材・板倉あつし&柴犬・岳)
まずは丸岡城に登城、岳は天守前広場でお留守番

丸岡城の天守は、礎石を使わないで根元を地中に埋めた掘立柱や、野面積み(のづらずみ=自然石や割石をほとんど加工せずに積み上げる工法)の美しい石垣も現存しています。
残念ながら1948年の福井地震で壊滅的に倒壊しましたが、元の材料を8割以上を使って再建され、「奇跡の現存天守」とも呼ばれています。
徳川家康の家臣、本多作左衛門重次(ほんださくざえもんしげつぐ)が戦場から妻に送った日本一短い手紙「一筆啓上 火の用心 おせん泣かすな 馬肥やせ」(織田徳川連合軍と武田勝頼軍との「長篠の戦い」の陣中から妻に宛てた手紙)の逸話でも有名な古城です。
手紙のなかの「おせん」は、重次の嫡男・仙千代で、後の本多成重。
丸岡4万6300石の藩主となり、城下町の建設にも尽力しています。
今回は愛犬の柴犬・岳を伴って見学しました。
岳は天守には登城できませんが、本丸内の天守前広場には入れるので、城と看板と一緒に記念撮影も楽しめます。
天守に上がる階段の手前には石で造られた鯱(しゃちほこ)が展示されています。
これは1948年の福井地震で落ちてしまったもので、現在は木と金属で造られた鯱が天守の上に鎮座しています。
「いきいきプラザ霞の郷温泉」に寄り道

丸岡城から車で5分、「いきいきプラザ霞の郷温泉」に寄り道(柴犬・岳はここでもお留守番、福井県ではまだまだ愛犬連れで楽しめるスポットは多くありませんが、お散歩スポットは各地にあります!)。
「いきいきプラザ霞の郷温泉」には庭園露天風呂、内湯の大浴場、ジャグジーのほか、ドライサウナと水風呂、冷蔵サウナがあリます。
サウナの後に凍てつく戸外でクールダウンするフィンランドみたいな冷蔵サウナはユニークな存在で、この施設の目玉です。
源泉名は丸岡温泉第2号井、源泉温度は47.4度、pHは8.2、泉質はカルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉で、低張性・弱アルカリ性・高温泉。
加水・加温・循環濾過・消毒が施されています。
泉質別の適応症は動脈硬化症、慢性消化器病など。
施設内の食事どころ「かすみ亭」は、この手の施設内の食堂としては品揃えが良く、やる気に満ちています。
福井名物は、おろしそば・竹田の厚揚げ・ソースカツ丼。
他にラーメン・カレー・丼もの・ステーキ・各種定食、酒のつまみも豊富です。ビール・ハイボール・酎ハイ・焼酎と酒類も充実。
生ビールとつまみのセットもあります。
シェイク・サンデー・クリームソーダなどの甘味も充実していますから、家族連れにも好評です。


【柴犬・岳と旅する福井】現存12天守・丸岡城と霞の郷温泉(坂井市) | |
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