美濃国分寺跡

美濃国分寺跡

地方政治の祭政一致を目的に、聖武天皇が天平13年(741年)に諸国に勅願して建立した国分寺(金光明四天王護国之寺)。美濃国分寺跡は、大官大寺式伽藍配置の国分寺の寺域すべてが現存する全国唯一という貴重な史跡。昭和43年から発掘調査が始まり、現在では寺域全体が史跡公園として整備されています。

5.4haが美濃国分寺跡歴史公園として公開

美濃国分寺跡
南門跡
美濃国分寺跡
中門跡
美濃国分寺跡
塔跡
美濃国分寺跡
金堂跡

美濃国分寺の寺域は、東西231m・南北204mの規模で、東に七重塔、西に金堂を配し、中門と講堂を回廊で結ぶスタイルだったことがわかっています。
南大門、中門、金堂、講堂、回廊、七重塔、鐘楼、軽蔵、僧房などの基壇建物跡などが整備保存され見学が可能。

美濃国分寺跡の東に位置する美濃国分寺(岐阜県大垣市青野町419)は、元和元年(1615年)に、真教上人が土中に埋もれていた旧美濃国分寺の本尊・薬師如来像を発見、安置したことが起源の寺で、毎月8日は御本尊薬師如来御縁日護摩祈祷大法会。
薬師如来像は国の重要文化財となっています。

美濃国分寺に隣接して「大垣市歴史民俗資料館」があり、創建期瓦、鬼瓦、墨書銘土器、土製露盤伏鉢(大垣市指定文化財)、土製百万塔(複製)など国分寺跡出土品、国分寺造営当時の資料や、西濃で使われていた農具など民俗資料、付近の遊塚、東海地方屈指の前方後円墳・昼飯大塚古墳(国指定史跡)、花岡山古墳などから出土した埋蔵文化財が保存・展示されています。

美濃国の国府は、現在の南宮御旅神社(岐阜県不破郡垂井町府中2506)の境内から正殿跡が発掘され、その場所が確定。
また美濃国分尼寺(法華滅罪之寺)は、垂井町平尾の願證寺境内南側と推測され、発掘調査が行なわれています。

美濃国分寺跡
土製百万塔(複製)
美濃国分寺跡
鬼瓦
美濃国分寺跡
名称 美濃国分寺跡/みのこくぶんじあと
所在地 岐阜県大垣市青野町八反田1240
関連HP 大垣市公式ホームページ
電車・バスで JR大垣駅南口から名阪近鉄バス赤坂総合センター行きに乗車、終点下車、徒歩40分
ドライブで 名神高速道路大垣ICから約14km
駐車場 歴史民俗資料館駐車場(9台/無料)を利用
問い合わせ 大垣市歴史民俗資料館 TEL:0584-91-5447
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
美濃国分尼寺跡

美濃国分尼寺跡

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南宮御旅神社(美濃国府跡)

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