広瀬川河畔緑地

広瀬川河畔緑地

群馬県前橋市の中心部を流れる広瀬川のほとりに整備された、緑あふれる緑地で、広瀬川河畔緑地緑道が整備されています。広瀬川は利根川水系の一級河川で、江戸時代に灌漑用水として整備され、農林水産省選定の「疎水百選」のひとつ。「水と緑と詩のまち前橋」のシンボル的な存在でとなっています。

文学散歩にも絶好の散策コース

柳橋から久留万橋までの1.2kmにわたる川沿いには、前橋出身の詩人・萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)の詩碑『廣瀬川』(『広瀬川』/「郷土望景詩」『純情小曲集』より)をはじめ、伊藤信吉、東宮七男などの詩碑が点在し、前橋文学館と一体的に整備された文学散歩道としても親しまれています。

萩原朔太郎の『廣瀬川』は「広瀬川白く流れたり」という書き出しですが、当時の広瀬川は製糸に利用され、繭を煮た後の、白濁した湯が川に注がれ、白い流れになっていました。

広場や噴水、ブロンズ像、ガス燈も設置され、ライトアップされた夜(桜の開花期)には、ムーディな雰囲気。

広瀬川は、江戸時代には厩橋城(前橋城)と城下の生活・防火用水として、その後は製糸産業、発電などにも利用されてきました。
正保2年(1646年)には、 利根川と結ぶ舟運が開始され、城下に河岸(川湊)も設置されています。
交水堰(前橋を代表する製糸会社・交水社に水を引き込むための堰堤)のあたりが広瀬川の川湊、広瀬河岸(ひろせかし)のあった場所。

広瀬川河畔緑地

『広瀬川』 萩原朔太郎

広瀬川白く流れたり
時さればみな幻想は消えゆかん。
われの生涯(らいふ)を釣らんとして
過去の日川辺に糸をたれしが
ああかの幸福は遠きにすぎさり
ちいさき魚は眼(め)にもとまらず。

広瀬川河畔緑地
名称 広瀬川河畔緑地/ひろせがわかはんりょくち
所在地 群馬県前橋市千代田町
関連HP 前橋観光コンベンション協会公式ホームページ
電車・バスで JR前橋駅から徒歩15分
ドライブで 関越自動車道前橋ICから約5km
駐車場 市営パーク城東・城東町立体駐車場(442台/有料)
問い合わせ 前橋市観光振興課 TEL:027-210-2189
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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