三波石峡

三波石峡

群馬県藤岡市、神流湖(かんなこ/群馬県と埼玉県の県境)の堰堤である下久保ダムの下流、ダム堰堤から登仙橋までの1.6kmの神流川上流部が、三波石峡(さんばせききょう)。緑色片岩(りょくしょくへんがん)の奇岩怪石が林立し、国の名勝、天然記念物に指定されています。

国の名勝、天然記念物に指定される美しい峡谷

一帯で産する緑色片岩は江戸時代から庭石として珍重され、自然の状態で残されるのは三波石峡のみ。
三波石峡の峡谷にある48の奇岩には名が付けられ「三波石四十八石」と呼ばれています。
硯石、手水石(ちょうずいし)、駒足石、鯰石(なまずいし)、護摩壇石、法螺貝石(ほらがいいし)などレトロなネーミングが多いのは付けられた年代から。
江戸時代の初めにはすでに命名されていたと推測されています。

三波石(さんばせき)は、ジュラ紀末期から白亜紀初期にかけ、比較的低温でかつ高い圧力を受けて変成した変成岩。
もともとはフィリピンの海底火山で噴出した溶岩が、プレートの移動で地下深くで変成し、隆起して日本列島に現れたもの。

小久保ダム直下の駐車場を起点に、叢石橋(そうせきばし)から登仙橋へと渓谷沿いに遊歩道も整備され、関東ふれあいの道「三波石峡のみち」(5km)の一部となっています。
駐車場〜登仙橋は徒歩20分。

渓谷の石は大小にかかわらずすべて持ち出し厳禁。

三波石峡
三波石峡
名称 三波石峡/さんばせききょう
所在地 群馬県藤岡市保美濃山・埼玉県児玉郡神川町矢納
関連HP 藤岡市公式ホームページ
ドライブで 関越自動車道本庄児玉ICから約22km
駐車場 三波石峡駐車場を利用
問い合わせ 藤岡市教育委員会文化財保護課 TEL:0274-23-5997/FAX:0274-22-6999
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
神流湖(下久保ダム)

神流湖(下久保ダム)

群馬県藤岡市と埼玉県児玉郡神川町の境界を流れる神流川(かんながわ/群馬県・埼玉県・長野県境の三国山が水源)に昭和43年に完成した堤高129.0mの重力式コンクリートダムが下久保ダム。ダム湖の神流湖(かんなこ)は、ダム湖百選に選定されています

 

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