福本渡船(2025年3月廃止)

福本渡船

尾道市と向島を隔てる尾道水道を往復する渡船(車が積載できるフェリー)のひとつで地元では「一円ぽっぽ」と親しまれてきたのが福本渡船。大林宣彦監督の映画『さびしんぼう』(昭和60年、『尾道三部作』完結編)で主人公・井上ヒロキ(尾美としのり)が橘百合子(富田靖子)を家まで送るのがこの福本渡船のフェリー。

映画『さびしんぼう』、『ふたり』、『あした』に登場の渡船

尾道(土堂桟橋)と向島(小歌島桟橋)を3分で結び、約5分間隔で就航。
明治42年1月、福本光蔵が手漕ぎ船で開設した渡し船で、当初の経路は、四軒島〜東富浜小浦〜小歌島〜尾道石崎桟橋で、「明神渡し」(四軒島の向島厳島神社に由来)、その後、航路短縮に伴って「小浦渡し」とも呼ばれてきました。
向島側のアクセスが悪いため、他の航路よりも乗船料が安く設定されています。

大林宣彦監督の映画では、赤川次郎原作で「新・尾道三部作」の第1作となる映画『ふたり』(平成3年)、「新・尾道三部作」2作目の映画『あした』(平成7年/赤川次郎の小説『午前0時の忘れもの』が原作)にも福本渡船が登場しています。

平成27年配信のPlayStation 4用ゲームソフト『龍が如く6 命の詩。』(中題:人中之龍6 生命詩篇。/英題:Yakuza 6: The Song of Life)にも登場しています。

2018年11月1日から日曜と日中は全便運休となっているので注意が必要(乗船前に運航状況を確認を)。

取材協力/尾道観光協会・広島県観光連盟

2025年3月31日に廃止されています。

  • 福本渡船
福本渡船
名称福本渡船/ふくもととせん
所在地広島県尾道市向島町・土堂1
関連HP尾道市港湾振興課公式ホームページ
電車・バスでJR尾道駅から徒歩6分
ドライブで山陽自動車道尾道ICから約8.5kmで尾道(土堂桟橋)
問い合わせ福本渡船 TEL:0848-44-2711/FAX:0848-44-2712
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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