磐梯吾妻スカイライン

高湯温泉〜浄土平〜土湯峠を結び吾妻(あづま)山系を南北に縦断する全長28.7kmのドライブルートが、磐梯吾妻スカイライン(正式名は磐梯吾妻道路)。平均標高1350mという山岳ルートで、ヘアピンカーブが連続し、車窓の左右に絶景が展開する爽快なドライブが楽しめます。「日本の道100選」にも選定。

ドライブするなら井上靖選定「吾妻八景」に注目

土湯峠からなら逢ノ峰、鳥小平へと一気に登る
標高1600m内外の山岳ドライブを楽しもう

福島県道路公社が管理する有料道路でしたが、平成25年に無料開放され、福島県道70号(福島吾妻裏磐梯線)の一部となっています。
高湯温泉から土湯峠を結ぶ沿線は源泉かけ流しの秘湯の宝庫でもあり、温泉ファン注目の地。

磐梯吾妻スカイラインの最高点は浄土平南から土湯峠方向へ3kmほどのところにある鳥子平(とりこだいら)で標高1622m。
開通時に「雪の回廊」となっているのも鳥子平あたりです。

昭和34年、スカイラインの開通を前(磐梯吾妻スカイラインは昭和34年11月開業)に作家・井上靖氏が名付けた「吾妻八景」は、高湯温泉側から、ダケカンバの樹海が広がる白樺の峰(高湯ゲート入口から6.7km)、不動沢橋の架かるつばくろ谷(白樺の峰から1km)、天狗の庭(つばくろ谷から2.2km)、浄土平(天狗の庭から5km)、双竜の辻(浄土平から5km)、猪苗代湖・秋元湖・小野川湖・桧原湖を遠望する湖見峠(うみみとうげ/双竜の辻から5km)、天風境(湖見峠から1.3km)、井上靖が「壮麗な幻想交響詩のフィナーレを奏でるようだ」と讃えた国見台(天風境から1km、土湯ゲートから2km)。

荒涼とした景色が広がる浄土平(じょうどだいら)、コニーデ型火山で火口壁まで近づける吾妻小富士など、沿線にはハイキングスポットも数多く、ゴールデンウィークや紅葉時期の休日には浄土平駐車場で30分待ちのことも。

不動沢橋に無料休憩所があるほか、浄土平にはレストハウスも営業。
走行可能なのは、例年4月上旬〜11月中旬です。

4月上旬の開通時にはこんな「雪の回廊」も(開通〜5月上旬までは夜間通行止め)

磐梯吾妻スカイライン 紅葉の見頃は?

9月中旬に紅葉が始まり、標高1600mでは9月下旬が見頃
つばくろ谷の紅葉は10月上旬。不動沢橋から眺望

紅葉の見頃は標高によって異なり
浄土平・鳥子平=9月下旬
天狗の庭・双竜の辻・湖見峠=10月上旬
つばくろ谷(不動沢橋)・天風境=10月上旬
白樺の峰・国見台=10月上旬

磐梯吾妻スカイライン
名称磐梯吾妻スカイライン/ばんだいあづますかいらいん
所在地福島県福島市町庭坂高湯
関連HP福島県公式ホームページ
電車・バスでJR福島駅西口から福島交通バス浄土平方面行きを利用
ドライブで東北自動車道福島西ICから約16.5kmで高湯ゲート
駐車場浄土平駐車場(200台/有料)
問い合わせ福島県県北建設事務所吾妻土湯道路管理所 TEL:0242-64-3478
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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