三國神社

三國神社

福井県坂井市、北前船で賑わった三国港(三国湊)に鎮座する神社が三國神社。大山咋命(おおやまくいのみこと=神仏習合時代には山王権現)と継体天皇を祀った神社で、地元では「お山王さん」と呼ばれ親しまれています。楼門は北前船の全盛時代に、有力な北前船船主たちが寄進したもので、北前船による繁栄を今に伝えています。

三国湊の繁栄を今に伝える社殿に注目!

平安時代の延喜式神名帳に記載の古社ですが中世に廃絶したと推測され、記録としては天文9年(1540年)、三国湊の板津清兵衛が高柳村より流れて来た御神体を拾い上げ正智院に納め、天文13年(1544年)に正智院の院主である澄性が小社を建立したのが始まり。

天保飢饉の難民救済の事業として江戸時代後期の天保2年(1831年)、三国湊の豪商・内田家の当主、内田惣右衛門が境内を整備し、社殿を改修しています。
本殿と拝殿は、そのときのものが現存。
随身門や拝殿の鳳凰、桐花、群猿像の見事な彫刻は必見です。

また、例祭は、毎年5月19日~21日に行なわれ北陸三大祭のひとつ『三国祭』(福井県指定無形民俗文化財)。
毎年6基の山車(だし)が奉納されますが、上段に巨大な人形をのせているのが最大の特徴。
旧三国町内をその年の担当となる区民全員が自分の区の山を曳いて巡行する様は実に勇壮です。

内田家の邸宅跡は三国港の北本町4丁目にあるので、時間が許せば寄り道を。

三國神社随神門は、有力な北前船船主でもあった町衆が寄進した楼門として日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」の構成資産にもなっています。
三國神社例大祭『三国祭』と山車屋台(やまやたい)も北前船交易により繁栄した三国湊の有力な北前船船主でもあった町衆が山車人形や舟神輿などを奉納した祭りとして日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」の構成資産。

「郷土の先徳」と呼ばれる内田惣右衛門

三国には、内田家と明治時代に銀行業に転身した森田家という2つの大廻船問屋がありました。
内田家は、朝倉家の家臣だった家柄といわれ、元禄16年(1703年)に三国湊へ来住し、室屋と号で廻船業を営みました。
宝暦10年(1760年)、福井藩の御内御用達商人に任命されてから、三国湊の大廻船問屋、そして福井藩を代表する豪商にまで成長します。
三國神社の造営を手がけた内田惣右衛門は地元の人から「陰徳の人」、「郷土の先徳」、「文化の恩人」として尊敬される6代目にあたります。

こうした救済活動によって三国港では、世界恐慌で米騒動の暴動が広がった際にも、内田家などが救済活動を行ない、暴動が起こらなかったといわれています。

名称 三國神社/みくにじんじゃ
所在地 福井県坂井市三国町山王6-2-80
関連HP 三國神社公式ホームページ
電車・バスで えちぜん鉄道三国芦原線三国神社駅から徒歩20分
ドライブで 北陸自動車道金津ICから約14km
駐車場 参拝者専用駐車場
問い合わせ TEL:0776-81-2514/FAX:0776-50-2514
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
三国港突堤

三国港突堤

福井県坂井市にある三国港は、宮城県の野蒜築港(のびるちくこう)、熊本県の三角西港(みすみにしこう)と並んで、明治三大築港のひとつ。九頭龍川河口右岸から港西片に突き出している三国港突堤は、明治11年、政府が派遣したオランダ人技師G・A・エッセ

旧森田銀行本店

旧森田銀行本店

福井県坂井市、北前船の寄港地として繁栄した三国湊(三国港)の有力問屋が軒を連ねた旧元新町にある洋風銀行建築が旧森田銀行本店。中世以来続く三国の豪商・森田家が廻船業に見切りをつけ、明治27年、いち早く銀行業などに転身をはかったのが森田銀行です

旧岸名家

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福井県坂井市、北前船で賑わった三国港(三国湊)で材木商を営んだ、新保屋・岸名惣助(きしなそうすけ)が代々住んでいた町家が旧岸名家。旧岸名家がある下新町は、かつては廻船問屋が軒を並べ、隣接する元新町とともに三国湊の商業の中心だった場所。現存す

瀧谷寺

瀧谷寺

福井県坂井市、北前船(西廻り航路)の寄港地として繁栄した三国湊(三国港)の古刹、瀧谷寺(たきだんじ)。南北朝時代の永徳元年(1381年)、睿憲上人(えいけんしょうにん)が開山した寺で、性海寺とともに、越前における真言宗の有力寺院のひとつです

みくに龍翔館

みくに龍翔館

福井県坂井市三国町、えちぜん鉄道三国芦原線・三国駅の背後に控える高台にあり、北前船で繁栄した三国港のシンボル的存在。建物は三国港の改修工事を起案したオランダ人技師、ジョージ・アーノルド・エッセルが、明治12年に設計した龍翔小学校校舎を模した

 

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