日光の華厳滝、南紀の那智滝と並ぶ日本三名瀑のひとつが袋田の滝。久慈川の支流、滝川にかかる名瀑で、落差120m、幅73mを四段に渡って流れ落ちて流れること、さらには四季の折々の美しさから年に四度訪れるべきということからから別名「四度の滝」ともいわれています。日本の滝百選、国の名勝にも選定。
日本三大名瀑のひとつに数えられる滝は西行も絶賛
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平安時代末期の歌人・西行(さいぎょう)は、「花もみち 経緯にして 山姫の 錦織出す 袋田の瀧」と詠っています。
春の新緑、梅雨明けの激流、秋の紅葉、冬の氷瀑と四季ごとに訪れなければ本当の滝の美しさを知ったことにはならないという意がこもった歌なのだとか。
観瀑台へは駐車場から袋田の滝トンネル(有料)を利用。
美しい滝は、正面に位置する観瀑台(第1観瀑台)から眺めると実にダイナミックです。
ただし観瀑台(第1観瀑台)は3段目の正面に位置し、最上部が見えないという欠点が。
観瀑トンネルの途中あるエレベーターを利用すれば新観瀑台(第2観瀑台)に立つことも可能。
3つのデッキが用意されており、袋田の滝の全景を眺めることができます。
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秋から冬には夜間ライトアップ(夜間営業)も
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「袋田の滝 観瀑トンネル」を利用するので、営業時間があることに留意を。
ライトアップ期間には夜間営業も実施されます。
例年、11月上旬〜1月下旬の金・土・日曜、祝日と年末年始には『大子来人』(ダイゴライト)と称したイベントが実施され、ライトアップが行なわれています。
紅葉(ヤマウルシ、カエデ、クヌギ、ナラ、モミジ)の見頃は例年、11月上旬~11月中旬。
1500万年前の火山の崖に懸かる!?
袋田の滝は、1500万年前、活発な火山活動を行なっていた海底火山(男体山火山角礫岩層=男体山を中心に南北に30km近くにわたって連なる急峻な尾根)から噴出した火山噴出物の末端。
マグマが噴いて固まった溶岩が浸食を受けづらい性質から滝となったものです。
つまりは浸食に耐え残った1500万年前の火山の「崖」に懸かるのが袋田の滝です。
茨城県北ジオパークの袋田の滝ジオスポットになっています。
マグマが噴いて固まった溶岩が浸食を受けづらい性質から滝となったものです。
つまりは浸食に耐え残った1500万年前の火山の「崖」に懸かるのが袋田の滝です。
茨城県北ジオパークの袋田の滝ジオスポットになっています。
袋田の滝 | |
名称 | 袋田の滝/ふくろだのたき |
所在地 | 茨城県久慈郡大子町袋田滝本 |
関連HP | 大子町公式ホームページ |
電車・バスで | JR袋田駅から茨交県北バス滝本行きで10分、終点下車、徒歩10分 |
ドライブで | 常磐自動車道高萩ICから約43kmで袋田の滝入口 |
駐車場 | 町営駐車場(100台/無料)、滝本屋本店などでみやげを購入し、駐車場を利用するプランもある |
問い合わせ | 大子町観光商工課 TEL:0295-72-1138/FAX:0295-72-1167 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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