天神橋

天神橋

石川県金沢市を流れる浅野川に架る橋長48m、幅13mのアーチ橋が天神橋。昭和28年7月1日の浅野川の洪水で流出し、昭和30年に橋脚のない構造が採用され、架橋された鉄骨造タイドアーチ式無橋脚橋(ローゼ橋)。卯辰山(うたつやま)の稜線と調和する美しい橋で、卯辰山の玄関口にもなっています。国の登録有形文化財。

卯辰山散策の起点となるレトロなアーチ橋

天神橋

江戸時代初期にはすでに架橋されていたという歴史ある橋で、享保19年(1734年)の絵図にも、「壱文橋」として描かれていることから有料橋だったことがわかります。
橋の名は、卯辰山に祀られた卯辰山天満宮の参道という位置づけから。
卯辰山天満宮は、兼六園にあった竹沢御殿の天満宮を加賀藩14代藩主・前田慶寧が卯辰山開発(卯辰山養生所、撫育所などの医療福利厚生施設を建設)の鎮守として幕末の慶応3年(1866年)に遷したもの。
つまり、天神橋と呼ばれるようになったのは近代のこと。
夜間は浅野川大橋とともにライトアップされています。

天神橋から浅野川の西岸沿いに下流の中の橋に向かい、700mほど続くのが「鏡花のみち」です。
天神橋〜浅野川大橋の東岸にあるのが「ひがし茶屋街」です。

天神橋
天神橋
名称 天神橋/てんじんばし
所在地 石川県金沢市材木町・豊国町
関連HP 金沢市公式ホームページ
電車・バスで JR金沢駅から周遊バスで10分、橋場町下車、徒歩7分
ドライブで 北陸自動車道金沢東ICから約4.6km
駐車場 東山河畔観光駐車場(14台)・東山観光駐車場(15台)/有料
問い合わせ 金沢市文化財保護課 TEL:076-220-2469/FAX:076-224-5046
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
鏡花のみち

鏡花のみち

古都・金沢の三大文豪(泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星)のひとり、泉鏡花を偲ぶ浅野川の西岸沿いに設けられた散歩道が鏡花のみち。明治6年11月4日、金沢市下新町(現・尾張町)に生まれ、養成小学校(現・金沢市立馬場小学校)に通った泉鏡花は、久保市乙剣

浅野川大橋

金沢市街を流れる浅野川に架かる初代の橋は、犀川(さいがわ)と同様に1594年(文禄3)年、加賀藩・初代藩主、前田利家が北国街道に架橋したもの。現存するレトロな橋は、国道359号の橋ですが大正11年に造られたコンクリート製のアーチ型。犀川大橋

中の橋

浅野川大橋の下流側に架かる歩行者専用の木造の橋が中の橋。東山から主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)に通うには便利な橋です。藩政時代の末期に住民が有料の「一文橋」として架けたのが始まり。昭和28年の大水で流出しましたが昭和50年に再建されて

梅ノ橋

浅野川大橋の上流側に架かる木造風の歩行者専用橋が梅ノ橋。明治43年に架けられたのが初代の橋です。「廓の客の一人が言いだしてかけた、廓へのかよい橋である」と作家の井上雪が『廓のおんな』に書いているとおり、ひがし茶屋街へと歩くには最適な橋になっ

ひがし茶屋街

金沢にはひがし、にし、主計町(かずえまち)の3つの茶屋街があり、なかでももっとも格式の高い茶屋街がひがし茶屋街。1820(文政3)年に設置され、京・祇園に並ぶといわれた歴史と格式を誇る花街です。国の重要伝統的建造物群保存地区(金沢市東山ひが

宝泉寺

宝泉寺

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