大分に行こう!(2)岡藩の城下町・竹田は、大注目の「むかし町」だった!

豊後竹田

瀧廉太郎ゆかりの地としても知られる大分県竹田市(豊後竹田)。岡城と瀧廉太郎が有名ですが、取材して実感したのが、城下町。武家屋敷群が残り、そして城下町ならではの老舗和菓子店も健在。藩政時代の町割りが残される「むかし町」は、実に絵になる場所だったのです。

岡藩の城下町・竹田では、ココに注目!

  • 阿蘇山の火砕流が冷え固まってできた阿蘇溶結凝灰岩(あそようけつぎょうかいがん)が巧みに利用した城下町で、岡城を支える岩盤、石垣はもちろんのこと、城下町の石垣、石畳など、「むかし町」の風情を生み出したのは、太古に阿蘇山の破滅的な爆発があったから
  • 文禄3年(1594年)に岡藩主となった中川秀成は、城下町の整備を進め、本町、新町、府内町、田町、上町の5町を形成、さらに寛文5年(1665)に古町が加わりましたが、この町割りが昔のままに現存し、「むかし町」を体現しています(道筋や町割りは、藩政時代とほとんど変わっていません)
  • 起点となる「竹田市歴史文化館・由学館」で予備知識をインプットし、整備された「歴史の道」を歩けば、迷うことなく、コンパクトに「むかし町」を満喫できます
  • 岡神社、国指定史跡「旧竹田荘」(文人・田能村竹田の武家屋敷跡)など高台から、城下町を一望すれば、俯瞰的に城下町を捉えることができます
  • 大分県最古の和菓子店「但馬屋老舗」(たじまやろうほ)は、昔ながらに職人手作りの和菓子を製造、土産に最適。併設の喫茶室でむかし町散歩の余韻にひたることができます
城下町・竹田、「歴史の道」を歩いてその魅力を探る

岡藩の城下町・竹田、「歴史の道」を歩いてその魅力を探る!

大分県南西部に位置する竹田市(たけたし)は、藩政時代の岡藩の面影を色濃く残す城下町。竹田市城下町交流プラザに併設された案内所で情報収集。高台に建つ広瀬神社、岡神社から城下を俯瞰し、竹田荘公園、殿町武家屋敷通りを散策。歴史の香り漂う城下町で束

但馬屋老舗

大分県内で一番古い老舗の和菓子店「但馬屋老舗」を訪ねる

大分県下で一番古い、豊後竹田の和菓子店「但馬屋老舗」(たじまやろうほ)の創業は文化元年(1804年)。ナポレオン・ボナパルトがフランス皇帝に就任、オーストリア帝国が成立、日米修好通商条約を締結したタウンゼント・ハリスが誕生した年でした。22

城下町・竹田、定番の寄り道ポイント

岡城
寄り道ポイントの筆頭は岡城
  • 天空の城ともいわれるのが、岡藩の藩庁だった岡城。阿蘇溶結凝灰岩を利用した見事な石垣が現存していますが、城下町との比高は95mもあり、まさに登城といった感じです。幼少期を竹田で過ごし、岡城で『荒城の月』のイメージを得たという瀧廉太郎。くじゅう連山を望む城跡に、滝廉太郎像があります
    日本100名城(95番)、岡城公園として日本さくら名所100選にも選定
  • 瀧廉太郎に関しては、城下に少年時代を過ごした屋敷を再生したミュージアム、瀧廉太郎記念館があります。不朽の名曲『荒城の月』を残し、23歳という若さで夭折した瀧廉太郎は、豊後竹田で12歳から14歳の2年6カ月を過ごしています
    近くにある廉太郎トンネルは、中を通ると廉太郎の曲が流れる仕組み。
  • 城下町散策の情報入手は、竹田市歴史文化館・由学館(ゆうがくかん)へ。館内にある岡城ガイダンスセンターは入館無料の施設で、岡城と旧城下町をつなぎ巡るためのビジターセンターとしての役割を担っています
  • 城下町散策の汗を流すなら、竹田温泉花水月へ。JR豊肥本線豊後竹田駅近くの市営の温泉施設で、ナトリウム-塩化物泉の湯でリフレッシュできます

岡城

岡城は、竹田市街の東2kmにあり、1185(文治元)年、緒方三郎惟栄(これよし)が源義経を迎えるために築城したと伝わる、平山城の跡。標高325m、周囲は2つの川にはさまれ、阿蘇山の火砕流で形成された断崖絶壁に建っているため、難攻不落の名城と

岡城・滝廉太郎銅像

岡城・滝廉太郎銅像

大分県竹田市竹田、岡城の二の丸跡に立つのが、滝廉太郎銅像。作曲家・滝廉太郎(瀧廉太郎)は、土井晩翠作詞の『荒城の月』の作曲で有名。旧制中学校唱歌の懸賞募集の作品で、岡城をイメージして作曲したといわれ、銅像は、滝廉太郎と同窓で4歳年下の朝倉文

瀧廉太郎記念館

瀧廉太郎記念館

『荒城の月』、『箱根八里』などの作曲で知られる瀧廉太郎(滝廉太郎/たきれんたろう)が少年時代を過ごした大分県竹田市の屋敷を再生利用したミュージアムが瀧廉太郎記念館。不朽の名曲『荒城の月』を残し、23歳という若さで夭折した瀧廉太郎は、この家で

廉太郎トンネル

廉太郎トンネル

大分県竹田市、岡城の城下町・竹田の殿町武家屋敷通り(通称「歴史の道」)の一角をなす、瀧廉太郎記念館の近くのトンネルが通称「廉太郎トンネル」。正式名は溝川隧道で、明治12年に完成した歴史ある隧道です。もともとは、江戸時代に酒蔵として掘られた岩

竹田市歴史文化館・由学館

竹田市歴史文化館・由学館

大分県竹田市、岡城の城下町、下殿町の武家屋敷群の一角、殿町武家屋敷通り(歴史の道)沿いにある豊後竹田の歴史を紹介するミュージアムが、竹田市歴史文化館・由学館。館内には、「岡城ガイダンスセンター」、企画展・特別展を開催する「特別展示室ちくでん

竹田温泉花水月

竹田温泉花水月

大分県竹田市、JR豊肥本線豊後竹田駅近くの市営の温泉施設が、竹田温泉花水月(たけだおんせんはなみずき)。1階には「さくらの湯」「しらゆりの湯」という広々とした2ヶ所の家族風呂、2階には「月の湯」「花の湯」と名付けられた2ヶ所の大浴場があり、

大分に行こう!(2)岡藩の城下町・竹田は、大注目の「むかし町」だった!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
原尻の滝

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大分県豊後大野市にある原尻の滝は、落差20m、幅120mとワイドに広がる弓状の巨瀑で、「東洋のナイアガラ」とも称されています。阿蘇山の破滅的な大爆発で流れ出た超巨大火砕流の痕跡で、溶結凝灰岩を緒方川が基の遠くなる年月をかけて浸食し、誕生。ど

油屋熊八

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