瀧廉太郎ゆかりの地としても知られる大分県竹田市(豊後竹田)。岡城と瀧廉太郎が有名ですが、取材して実感したのが、城下町。武家屋敷群が残り、そして城下町ならではの老舗和菓子店も健在。藩政時代の町割りが残される「むかし町」は、実に絵になる場所だったのです。
岡藩の城下町・竹田では、ココに注目!
- 阿蘇山の火砕流が冷え固まってできた阿蘇溶結凝灰岩(あそようけつぎょうかいがん)が巧みに利用した城下町で、岡城を支える岩盤、石垣はもちろんのこと、城下町の石垣、石畳など、「むかし町」の風情を生み出したのは、太古に阿蘇山の破滅的な爆発があったから
- 文禄3年(1594年)に岡藩主となった中川秀成は、城下町の整備を進め、本町、新町、府内町、田町、上町の5町を形成、さらに寛文5年(1665)に古町が加わりましたが、この町割りが昔のままに現存し、「むかし町」を体現しています(道筋や町割りは、藩政時代とほとんど変わっていません)
- 起点となる「竹田市歴史文化館・由学館」で予備知識をインプットし、整備された「歴史の道」を歩けば、迷うことなく、コンパクトに「むかし町」を満喫できます
- 岡神社、国指定史跡「旧竹田荘」(文人・田能村竹田の武家屋敷跡)など高台から、城下町を一望すれば、俯瞰的に城下町を捉えることができます
- 大分県最古の和菓子店「但馬屋老舗」(たじまやろうほ)は、昔ながらに職人手作りの和菓子を製造、土産に最適。併設の喫茶室でむかし町散歩の余韻にひたることができます
城下町・竹田、定番の寄り道ポイント
- 天空の城ともいわれるのが、岡藩の藩庁だった岡城。阿蘇溶結凝灰岩を利用した見事な石垣が現存していますが、城下町との比高は95mもあり、まさに登城といった感じです。幼少期を竹田で過ごし、岡城で『荒城の月』のイメージを得たという瀧廉太郎。くじゅう連山を望む城跡に、滝廉太郎像があります
日本100名城(95番)、岡城公園として日本さくら名所100選にも選定 - 瀧廉太郎に関しては、城下に少年時代を過ごした屋敷を再生したミュージアム、瀧廉太郎記念館があります。不朽の名曲『荒城の月』を残し、23歳という若さで夭折した瀧廉太郎は、豊後竹田で12歳から14歳の2年6カ月を過ごしています
近くにある廉太郎トンネルは、中を通ると廉太郎の曲が流れる仕組み。 - 城下町散策の情報入手は、竹田市歴史文化館・由学館(ゆうがくかん)へ。館内にある岡城ガイダンスセンターは入館無料の施設で、岡城と旧城下町をつなぎ巡るためのビジターセンターとしての役割を担っています
- 城下町散策の汗を流すなら、竹田温泉花水月へ。JR豊肥本線豊後竹田駅近くの市営の温泉施設で、ナトリウム-塩化物泉の湯でリフレッシュできます
大分に行こう!(2)岡藩の城下町・竹田は、大注目の「むかし町」だった! | |
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