石と賢治のミュージアム

石と賢治のミュージアム

岩手県出身の詩人で童話作家の宮沢賢治(宮澤賢治)。そのミュージアムは故郷の花巻市にもありますが、一関市にある「石と賢治のミュージアム」は、盛岡中学校時代から鉱物に興味を持ち、昭和6年、東北砕石工場花巻出張所の開設で技師として活躍した賢治にスポットを当て、旧東北砕石工場を保全したミュージアムです。

宮沢賢治が『雨ニモマケズ』を執筆するまでの経緯を紹介

大正15年3月31日、花巻農学校を依願退職した宮沢賢治は、「羅須地人協会」として農業の道を歩み始めますが父・政次郎は病弱な賢治を外に出すのを心配し、東北砕石工場に出資し、花巻に出張所を開設させ、賢治はそこに就労したのです。
東北砕石工場は、土地改良剤の石灰石粉を製造する工場ですが、冬季(農閑期)は石灰も売れなくなるので、東京に営業に出るなど賢治は奔走。
病に倒れ、花巻で病臥生活となり、この時に有名な『雨ニモマケズ』を執筆しています。

石と賢治のミュージアムの館内では『雨ニモマケズ』執筆に至るまでの賢治の足跡を詳しく紹介しています。
大正13年創業し昭和53年まで操業していた旧東北砕石工場(国の登録有形文化財)も併設されています(2019年春以降に一般公開)。

一関周辺で取材班おすすめの宿は!?

猊鼻渓、岩手サファリパーク、幽玄洞、そして世界遺産の平泉と、観光の拠点になるのが猊鼻渓の川下りの舟を運航するげいび観光グループの「館ヶ森高原ホテル」(たてがもりこうげんほてる)、そして眺望の良い高台に建つ「亀の井ホテル一関」が人気です。

館ヶ森高原ホテル

ホテルから徒歩数分の場所に館ヶ森アーク牧場、車で2分で岩手サファリパークがあるという高原の環境で、ファミリーやカップルにおすすめ。
客室はツイン、ファミリールーム、ハンディキャップルームと洋室で、まさにリゾートホテル。
夕食は和洋が選択可能です。
大浴場はトロン原石を利用した人工温泉です。

亀の井ホテル一関

部屋は和室の他に洋室、和洋室もあり、近年は洋室、和室ベッドタイプの人気が高まっています。
風呂は天然温泉(宝竜温泉「宝の湯」)で露天風呂も完備。
前沢牛、いわて南牛(一関のブランド牛)など地の素材を活かした料理は宿泊プランによって変わるので、予約の際に確認を。

石と賢治のミュージアム
名称石と賢治のミュージアム/いしとけんじのみゅーじあむ
所在地岩手県一関市東山町松川滝ノ沢149-1
関連HP一関市観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR陸中松川駅から徒歩3分
ドライブで東北自動車道一関ICから約16km
駐車場5台/無料
問い合わせ太陽と風の家 TEL:0191-47-3655/FAX:0191-47-3944
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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