静岡県富士宮市の猪之頭(いのがしら)、五斗目木川にかかる陣馬の滝は、真夏でも水温が10度という冷水の落ちる滝。伏流水が湧き出す地のため、真夏でも涼しいエリアで、近年は「東京に近いクールゾーン」としても注目度が上がっています。陣馬の滝では滝下で水遊びも楽しむことができ、真夏の極寒体験が可能。
長時間水に浸かるのは危険な水温を、真夏に体験
2023年8月23日の『羽鳥慎一モーニングショー』で、富士宮駅前の気温が35.7度、標高700mの猪之頭地区の気温は28.3度で、「猛暑日知らず」として放送され、それまでは知る人ぞ知る存在だったのが、がぜん注目度も上がりました。
有名な白糸の滝も富士山の伏流水が溶岩台地の末端崖から湧き出すもの。
富士宮市はまさに湧水の町で、市が指定する保存湧水池は全16ヶ所。
なんとそのうちの7ヶ所が猪之頭地区にあり、陣馬の滝もそのひとつで、水量は1日4万8000立方(年間平均)。
湧水の落ちる滝のため、滝壺周辺の水温は、真夏でも10度。
北海道のオホーツク海岸沿い(網走、紋別、知床など)は寒流が流れているため、夏も冷涼な気候ですが、真夏ならオホーツク海流の表面温度は20度近くまで上がります。
それでもオホーツク海岸沿いは海水浴は無理ということで、海水浴場はありません。
水温20度前後でもその状態なので、10度というと、「しびれるくらいに冷たい」(地元の子供達)とのことで、長く入るのはとても無理。
1時間も水中に入れば意識不明に至ることもあるという水温なので、バシャバシャと遊んで、「真夏の極寒体験」程度に済ますのが無難です。
20度以下低水温では水中では空気中より25倍も早く体温が下がるので、とくに幼児には注意が必要です。
地区の中心には「富士養鱒場」(標高713m)もあってニジマスなどを養殖。
「富士養鱒場」では、冷水のため魚の成長が遅く、身も締まっているとのこと。
手ぶらでニジマス釣りが楽しめるほか、釣った魚は焼きマスとして味わうこともできます。
また築150年の古民家を再生した「お食事処みつばつつじの家」では「各種蕎麦と虹鱒親子丼」などを味わうことができます(陣馬の滝駐車場から車で3分ほど)。
水温10度、陣馬の滝で、真夏の極寒体験を! | |
所在地 | 静岡県富士宮市猪之頭 |
場所 | 陣馬の滝 |
電車・バスで | JR富士宮駅から富士急静岡バス猪之頭方面行きで50分、農協前下車、徒歩15分 |
ドライブで | 新東名高速道路新富士ICから約23km |
駐車場 | 7台/無料(五斗目木橋脇の公衆トイレ横と滝への歩道入口に駐車場があるが分かりづらい) |
問い合わせ | 富士宮市観光協会 TEL:0544-27-5240 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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