桜島ビジターセンターのある袴腰地区と烏島展望所を結ぶ全長3kmの遊歩道。大正溶岩流の岩海を歩きますが道はよく整備され歩きやすいのでぜひチャレンジを。要所には木造のデッキも配され桜島の山並みはもちろん、対岸の鹿児島市街などを美しく眺望できます。周辺には金子兜汰など、俳人たちの句碑も多く文学散歩の意味合いも。
大正溶岩原に整備された遊歩道
大正3年1月の爆発で流出した溶岩流は、島の南東に流れて瀬戸海峡を埋め、桜島を大隅半島と陸続きにしましたが、島の西にも流出し、島の玄関口である袴腰港の南側を覆い尽くしました。
1月12日午前に始まった噴火は、1月15日、赤水と横山の集落が溶岩に埋まり、1月16日には海岸線にまで達しています。
1月18日にはとうとう海上にあった烏島が溶岩に包まれています。
沖合500mにあった烏島までも埋め尽くした溶岩は、現在ではクロマツが生える溶岩台地となっていて、溶岩台地が森林化する過程を観察することができます。
桜島・錦江湾ジオパークのジオサイトになっています。
遊歩道の周辺には、高浜年尾、金子兜太、横山房子、角川照子、角川春樹、藤後左右、水原秋桜子らの句碑が立てられています。
・溶岩に秋風の吹きわたりけり(高浜虚子)
・溶岩色(らばいろ)を重ねて古りて冬ざれて(高濱年尾)
・黒い桜島折れた銃床海を走り(金子兜太)
・マグマ湯の赫く溢れて梅雨の月(横山房子)/マグマ湯=国民宿舎「さくらじま荘」の温泉
・火の島の左右に紫春の暁(角川照子)
・地に垂りていよいよあをきさくらかな(角川春樹)
・夏山と溶岩(らば)の色とはわかれけり(藤後左右)
・桜島とどろき噴けり旧端午(水原秋桜子)=昭和43年5月の噴火に遭遇して
溶岩なぎさ遊歩道 | |
名称 | 溶岩なぎさ遊歩道/ようがんなぎさゆうほどう Yogan Nagisa Park Footpath |
所在地 | 鹿児島県鹿児島市桜島町横山 |
関連HP | 鹿児島市観光サイト |
電車・バスで | 桜島フェリー桜島港から徒歩10分 |
ドライブで | 桜島フェリー桜島港から約1.6km |
駐車場 | 烏島展望所駐車場、桜島ビジターセンター駐車場を利用 |
問い合わせ | 鹿児島市観光振興課 TEL:099-216-1327/FAX:099-216-1320 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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