野島公園

野島公園

神奈川県横浜市金沢区野島町、平潟湾入口に浮かぶ島の公園(公園面積17.5ha)が野島公園。かつて独立した孤島だったのが、乙舳海岸の砂州が伸び出して、州崎村と陸続きになったもので、金沢八景の「野島夕照」(のじまのせきしょう) にも描かれた風光明媚な景勝地です。

金沢八景にも描かれた砂州でつながった陸繋島が公園に

野島の中央部には野島山があり、標高57mの山上には野島公園展望台が設置され、八景島を眼前に、三浦半島の先端部、丹沢や富士山を眺望します。
園内には、野島稲荷神社、野島掩体壕(のじまえんたいごう)、旧伊藤博文金沢別邸、野島公園キャンプ場・バーベキュー場、軟式野球場、横浜唯一の自然海浜である乙舳海岸(おつともかいがん)、野島貝塚、多目的広場・自由広場(室ノ木地区)があります。

乙舳海岸は、江戸時代には称名寺ととともに物見遊山で賑わった浜ですが、海の公園側は埋め立てられ、人工の海浜に変貌しています。
野島貝塚は、縄文時代早期(8000年前)の貝塚で、発見された中では横浜市内最古の貝塚となっています。

江戸時代後期、歌川広重によって描かれた、『金沢八景』では野島山の右半分が『野島夕照』、左半分が『平潟落雁』(ひらがたのらくがん)に描き込まれています。

歌川広重の金沢八景『野島夕照』
歌川広重の金沢八景『野島夕照』(野島の右半分が描かれる)
歌川広重の金沢八景『平潟落雁』
歌川広重の金沢八景『平潟落雁』(野島の左半分が描かれる)
野島公園
名称 野島公園/のじまこうえん
所在地 神奈川県横浜市金沢区野島町24
関連HP 横浜市緑の協会公式ホームページ
電車・バスで シーサイドライン野島公園駅から徒歩10分
ドライブで 横浜横須賀道路朝比奈ICから約5km
駐車場 第1駐車場(104台/有料)・第2駐車場(52台/有料)・室ノ木地区臨時駐車場(150台/有料)
問い合わせ 野島公園 TEL:045-781-8146
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
野島公園展望台

野島公園展望台

神奈川県横浜市金沢区野島町、野島公園の中心、野島山の山頂にあるのが野島公園展望台。北東に八景島シーパラダイス、西に富士山を眺望する標高50mほどの山頂に、円盤を思わせる展望塔が建っています。津波避難場所脇の階段、または野島山坂道ルートで到達

野島掩体壕

野島掩体壕

神奈川県横浜市金沢区野島町、野島公園の展望台の地下にあるのが、野島掩体壕(のじまえんたいごう)。掩体壕とは、戦闘機を空爆の被害から守るためのシェルターで、野島山の崖をかまぼこ型にくり抜く形で壕が築かれ、コンクリートで補強されています。現存す

旧伊藤博文金沢別邸

旧伊藤博文金沢別邸

神奈川県横浜市金沢区、野島公園にあるのが旧伊藤博文金沢別邸。明治時代、風光明媚な野島、富岡などの金沢近辺は、東京近郊の海浜別荘地として注目され、松方正義、井上馨などが別荘を構えました。明治31年には伊藤博文も別荘を建て、皇族たちもこの地を訪

野島稲荷神社

野島稲荷神社

神奈川県横浜市金沢区野島町、野島公園の中心、野島山の南山腹に建つのが、野島稲荷神社。野島は江戸時代に金沢八景の一つ「野島夕照」と詠われた景勝の地で、神社近くには江戸時代初期に紀伊和歌山藩主・徳川頼宣(とくがわよりのぶ=徳川家康の十男)の別邸

野島公園・乙舳海岸

野島公園・乙舳海岸

神奈川県横浜市金沢区野島町、野島公園の東端部の海岸が、乙舳海岸(おつともかいがん)。海の公園のビーチは乙舳海岸を拡張した人工の海浜で、野島公園の乙舳海岸は、横浜市内の貴重な自然海岸です。定められた規則の範囲内で潮干狩りを楽しむことが可能。風

夕照橋

夕照橋

神奈川県横浜市金沢区野島町・六ノ浦町、平潟湾に架かり、野島公園のある野島と、室ノ木地区(野島公園室ノ木地区)を結ぶ橋が夕照橋(ゆうしょうばし)。かつては渡し船で結ばれた地で、昭和19年に初代の橋・徴用橋(ちょうようばし)が架橋され、渡船が廃

 

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