高知県安芸郡北川村、魚梁瀬地区からの伐採木搬出のため、明治44年〜昭和17年に農商務省の直轄事業で建設された森林鉄道が魚梁瀬森林鉄道。遺構のひとつ、国の重要文化財に指定されるコンクリート橋が、旧魚梁瀬森林鉄道施設・堀ヶ生橋(きゅうやなせしんりんてつどうしせつほりがをばし)です。
県道の道路橋に転用された森林鉄道の橋(国の重要文化財)
堀ヶ生橋は、魚梁瀬森林鉄道が奈半利川(なはりがわ)を渡るため、昭和16年に架橋された鉄筋コンクリート造り、単アーチ橋。
橋長46.9m、充腹式鉄筋コンクリート造りの橋梁として,近代における最大級の径間を実現した構造物として、国の重要文化財(旧魚梁瀬森林鉄道遺産群)に指定されるほか、経済産業省の近代化産業遺産(「山間地の産業振興と生活を支えた森林鉄道の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定。
充腹式鉄筋コンクリート造りは、九州に数多いアーチ式の石橋を原型に、九州の鉄道などのアーチ橋に用いられています。
中央部分に待避所が設けられた堀ヶ生橋は、高知県道12号(安田東洋線)の橋として再生され、今も現役です(現在は道路橋)。
旧魚梁瀬森林鉄道施設・堀ヶ生橋 | |
名称 | 旧魚梁瀬森林鉄道施設・堀ヶ生橋/きゅうやなせしんりんてつどうしせつ・ほりがをばし |
所在地 | 高知県安芸郡北川村馬路道 |
ドライブで | 高知自動車道南国ICから約72km |
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