イノダコーヒ本店

イノダコーヒ本店

京都府京都市中京区道祐町、昭和15年創業の京都では有名なコーヒー専門店が、イノダコーヒ本店。本店ならレトロな店内で、昔ながらのネルドリップ方式で煎れる自家焙煎コーヒーを味わうことができます。イノダコーヒ全店舗の中で最大の211席がありますが、それでも順番待ち必死の人気店です。

「イノダ行こか」が京都コーヒー好きの合言葉

イノダコーヒ本店

コーヒーの消費量が最も多いのは京都府で、1日あたり4.9杯分もコーヒーを飲んでいる計算に。
そんな京都には老舗のコーヒー店が「名店」として知られていますが、そのひとつが、イノダコーヒ。
京都では、大正時代に「カフェー」が人気を博し、昭和初期に数々の喫茶店が営業を開始していますが(京都で初めての本格的フランス風カフェは、現・「京大北門前カフェ進々堂」で昭和5年)、イノダコーヒも昭和初期創業、常連に愛されてきた京を代表するコーヒー専門店のひとつ。
まさに、「京都の朝はイノダコーヒの香りから」というわけなのです。

本館のほか別館、メモリアル館の3つの棟かならる本店は、火災を経て平成12年にリニューアルオープン。

イノダコーヒを代表するブレンドは、「アラビアの真珠」で、創業以来の伝統の味。
モカコーヒーをベースに、香り、コク、酸味を絶妙なバランスに仕上げた、ヨーロピアンタイプの深焙りブレンドです。
このほか、プレミアム、ジャーマンは、深い焙煎、コロンビアのエメラルドは浅煎りのブレンドで、好みに合わせてオーダーできます。

コーヒーにあらかじめコーヒーが最も美味しいとされる配分でミルクと砂糖を入れて出してくれるという開業当時からの独自のスタイル(もちろん、ブラックでの注文も可能)。
近年では京都以外からの来店が増えたので、必ず、「砂糖とミルク」に関しては事前に確認してくれるようになっています。

池波正太郎のエッセイ『むかしの味』(昭和63年・新潮社刊/京都ではイノダコーヒ、村上開新堂、松鮨=閉店が登場)でも絶賛されています。
和牛を使ったビーフカツサンドも人気ですが(とくに池波正太郎ファンには絶大な人気)、池波正太郎曰く「イノダのサンドイッチは、近ごろ流行の、まるで飯事(ままごと)あそびのサンドイッチではない。 むかしのままの、『男が食べるサンドイッチ』なのだ」(池波正太郎『むかしの味』)とのこと。
池波正太郎は、京都から帰京する際には、駅弁ではなくイノダコーヒのビーフカツサンドを購入し、列車の中で缶ビールで味わったのだとか。

モーニングやサンドイッチなどに使われる上質なボンレスハムは、茅ヶ崎の「ハム工房ジロー」に特注するというこだわりで、創業者・猪田七郎の美学はカップなどの厚み、デザインにも注がれています。
本店から徒歩1分の場所には三条支店もあります。

イノダコーヒ本店
名称 イノダコーヒ本店/いのだこーひほんてん
所在地 京都市中京区堺町通り三条下る道祐町140
関連HP イノダコーヒ公式ホームページ
電車・バスで 京都市営地下鉄烏丸御池駅から徒歩10分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約8km
駐車場 提携駐車場あり(1時間まで無料)
問い合わせ イノダコーヒ本店 TEL:075-221-0507/FAX:075-221-0530
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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