永久3年(1115年)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正が創建した醍醐寺三宝院は、世界文化遺産「古都京都の文化遺産」の構成資産である醍醐寺の本坊的な存在で、歴代座主が居住する坊です。豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭が有名ですが、唐門は国宝に指定されています。
室町時代末築の美しい唐門は国宝!
唐門は、有名な「醍醐の花見」の翌年、慶長4年(1599年)の築。
天皇の使いである勅使(ちょくし)だけの通行が許される勅使門です(京都では建仁寺、大徳寺、妙心寺、南禅寺、相国寺などの勅使門が有名です)。
唐門とは、屋根に唐破風がついた四脚門のこと。
三宝院の唐門は、豪華な彫刻装飾の施されている「向唐門」(むこうからもん)で、西本願寺の唐門(「日暮らしの門」=伏見城の遺構)、大徳寺の唐門(聚楽第の遺構)、豊国神社の唐門(伏見城の遺構)、二条城唐門などが有名で、唐門巡りのファンがいるほど。
桃山時代を代表する木造建物で、建立当初は、門全体が黒漆(くろうるし)塗り、「菊」と豊臣秀吉使用の「五七の桐」の表と裏、合計8つの大きな紋(透かし彫り)には金箔が施されていました。
1年半をかけた解体修理時を経て、平成22年7月、往時の姿に戻されています。
醍醐寺三宝院・唐門 | |
名称 | 醍醐寺三宝院・唐門/だいごじさんぼういん・からもん |
所在地 | 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22 |
関連HP | 醍醐寺公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄東西線醍醐駅から徒歩10分 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約4.9km |
駐車場 | 醍醐寺駐車場(100台/有料) |
問い合わせ | 醍醐寺 TEL:075-571-0002/FAX:075-571-0101 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag