京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で、奥の院の並びに建つのが、阿弥陀堂(あみだどう)。「清水の舞台」と称される本堂の東に位置し、現存する建物は、火災で焼失後の寛永8年(1631年)の再建で、国の重要文化財に指定されています。
法然上人ゆかりの地は、洛陽六阿弥陀のひとつ
阿弥陀堂と呼ばれる通り、本尊は阿弥陀如来。
堂内の鏡天井には極楽の妙音鳥・迦陵頻伽(かりょうびんが)が飛翔し、丈六の阿弥陀如来坐像が、さらに阿弥陀如来坐像の向かって左後方に厨子に納められた法然上人像が安置されています。
文治4年(1188年)、法然上人が阿弥陀如来の本願を頼んで念仏すれば、往生極楽は疑いないことを教え説いた地とされ、わが国最初の常行念仏の地となっています。
法然上人が教えを説いた時代には、清水寺開創の起源となった音羽の滝の山側に位置することから、滝山寺(りょうせんじ・たきやまでら)と称されていました。
法然上人二十五霊場第十三番札所として多くの参拝者が訪れるほか、真如堂(真正極楽寺)、永観堂(禅林寺)、安祥院(日限地蔵)、安養寺(倒蓮華寺)、誓願寺とともに洛陽六阿弥陀にも数えられています。
六阿弥陀縁日(縁日=功徳日は毎年同じで、1月15日、2月8日、3月14日、春の彼岸、4月15日、5月18日、6月19日、7月14日、8月15日、9月18日、秋の彼岸、10月8日、11月24日、12月24日)には、阿弥陀堂で般若心経読誦のあと、大講堂円通殿で法話と阿弥陀経読誦があります。
本堂(清水の舞台)から東側を眺めたとき、中央の堂が阿弥陀堂、左に釈迦堂、右に本堂と同じ懸造り(かけづくり)の奥の院が並びます。
清水寺・阿弥陀堂 | |
名称 | 清水寺・阿弥陀堂/きよみずでら・あみだどう |
所在地 | 京都府京都市東山区清水1-294 |
関連HP | 清水寺公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪電鉄清水五条駅から徒歩25分 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約7km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 清水寺 TEL:075-551-1234/FAX:075-551-1287 |
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