竹成大日堂五百羅漢

竹成大日堂五百羅漢

三重県三重郡菰野町、竹成集落の中心にある竹成大日堂境内の五百羅漢は、幕末の嘉永5年(1852年)、竹成出身の照空上人(神瑞和尚)が建立を発願し、桑名の石工・石長(藤原長兵衛)一門の手により慶応2年(1866年)に完成したもの。廃仏毀釈の荒波を乗り越え、469体の花崗岩石仏が現存しています。

江戸時代末期の庶民の信仰を知る

五百羅漢に使われる花崗岩(菰野石、菰野石、朝明石と呼ばれています)は、美しい渓谷美で知られる朝明渓谷(あさけけいこく)のある鈴鹿山脈・釈迦ヶ岳の麓で採取。
和泉国鳥取荘黒田(現・大阪府阪南市)出身、つまりは泉州石工で桑名に土着し菰野石を加工した石長(藤原長兵衛)一門が築いています。

明治9年12月の伊勢暴動(米の豊凶に関わらず税率を地価の3%とした地租改正に反対する一揆=「竹槍でドンと突き出す二分五厘」)で大日堂自体は焼失し、さらに廃仏毀釈により荒廃しましたが(石仏も創建時に620体ありましたが、西側の大部分は破却されています)、大正8年に竹成米の発見者・松岡直右エ門の顕彰碑が建立される際に整備されています。

羅漢像は、395体で、羅漢像のほかに大地蔵菩薩と二童子、三蔵法師、弘法大師、願主の神瑞和尚像、地獄の閻魔大王と十王、五百羅漢の中心となる大日如来と四方仏、釈迦三尊(釈迦如来、普賢菩薩、文殊菩薩)、七福神、役の行者、苦行の釈迦、天照大神、猿田彦などなど、民間信仰を含めてありとあらゆる神仏に願いを託した幕末の混乱期における庶民の信仰を伝えています。
現存する神仏混淆の石像は469体で、三重県の史跡に。

竹成大日堂の現存する堂は、平成11年の再建で、文明11年(1479年)の作という2体の大日如来坐像(像高109cm)が祀られています。
全国的毎年ゴールデンウィークには藤も開花し、見事。

竹成大日堂五百羅漢
名称 竹成大日堂五百羅漢/たけなりだいにちどうごひゃくらかん
所在地 三重県三重郡菰野町竹成2070
関連HP 菰野町公式ホームページ
電車・バスで 近鉄四日市駅から福王山行きバス35分、竹成下車すぐ
ドライブで 新名神高速道路菰野ICから約5km。東名阪自動車道四日市ICから約9.8km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 竹成観光協会 TEL:059-396-0837
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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