宮崎県串間市、都井岬の先端に建つ昭和4年初点灯の参観灯台が、都井岬灯台。空襲と台風で灯室が大破したりしていますがコンクリート製の灯塔は創建当時のもの。青空をバックにしたその優雅な姿は野生の「御崎馬」ととも都井岬のシンボル的存在に。日南海岸国定公園の最南端に位置する灯台は、「日本の灯台50選」にも選定。
南九州の最東端にある九州唯一の参観灯台



日南海岸の最南端、日向灘と志布志湾を分けるのが都井岬。
都井岬の沖合は、大隅海峡の東口にあたり、京浜、中京、阪神・瀬戸内海との航路が交わる海上交通の要衝になっており、外国船舶も行き交う国際海峡になっています。
昭和4年12月22日に初点灯の際には、石油を使って灯火を灯していたのだとか。
昭和19年7月に電化され、平成16年に無人化。
塔高15.30m、光達距離は23.5海里(44km)で、毎15秒に1せん光。
240mの断崖上に建つので、塔高は低くても平均水面上から灯火まで256mということになります。
灯塔までの長い階段の左右は、南国風の庭園。
施設の屋根を陸屋根として周囲に欄干を設け、灯塔から出入りする屋上庭園としているのです。
灯火部分に上れば都井岬周辺の景色を眺める絶好の展望台となっています。
天候状況次第では遠く種子島、屋久島まで見渡せることも。
運良く晴れた日に都井岬に行ったなら、大自然の雄大な景色を心ゆくまで楽しみましょう。
灯台の構内まで野生馬がやって来ることも多いとか。
ソテツが自生するのも日南海岸ならではです。
九州で唯一の見学可能の参観灯台になっているほか、「都井岬灯台資料展示室」を併設。
また駐車場から灯台の間では前田商店が営業し、焼きだんごなどを販売。
周囲は御崎馬と称される野生馬の放牧地で、野生猿も生息。
なお、元旦の「初日の出」の際は、宮崎海上保安部職員の立会いのもとで日出後に限り敷地内を特別開放(詳細は宮崎海上保安部交通課に確認を)。


| 【見学ガイド】都井岬灯台 | |
| 名称 | 都井岬灯台/といみさきとうだい |
| 所在地 | 宮崎県串間市大納80-2 |
| 関連HP | 串間市観光物産協会公式ホームページ |
| 電車・バスで | JR串間駅からタクシーで40分 |
| ドライブで | 宮崎自動車道宮崎ICから約88km |
| 駐車場 | 100台/駒止の門で御崎馬保護育成協力金が必要 |
| 問い合わせ | 燈光会都井岬支所 TEL:0987-76-1838 |
| 掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |






















